ノ・フェチャン進歩正義党共同代表が安哲秀(アン・チョルス)前ソウル大教授との通話で、安前教授から蘆原(ノウォン)丙への出馬に関する話はなかったと発言し、議論になっている。 また安前教授の蘆原丙への出馬が「大企業が町内パン屋をかまえるような状況だ」と話すなど、鋭く批判した。
3日、安前教授の側近であるソン・ホチャン議員は記者会見で「ノ・フェチャン代表には電話をかけてあらかじめ礼を尽くした」と話した。 事前に蘆原丙への出馬について了解を求めたという解釈が可能な内容だった。 だが4日午前、ノ代表は<文化放送>ラジオ<ソン・ソッキの視線集中>との電話インタビューで「安否を尋ね徳談(相手の成功を願う言葉)を交わすレベルの話があったが、蘆原丙出馬問題や了解問題には全く言及されなかった」と話した。 ノ代表は続けて「関連事実を確認する記者の電話を受けて直ちにソン・ホチャン議員に『こんな話がどこにあるか』と強力に抗議した」と付け加えた。 彼はまた「記者会見を決定しておいて、その1時間半前に私に電話し、あたかも了解を求めたように脚色するのは "新しい政治" ではないではないか。私たちとしてはやりたくない旧態政治だ」と激昂した反応を見せた。
この日ノ代表は<文化放送>ラジオだけでなく、<キリスト教放送>、<仏教放送>ラジオともインタビューをしながら上の発言を繰り返した。「蘆原丙への出馬に関しては何も聞いていない」というのが発言の要旨だった。
キリスト教放送 の<キム・ヒョンジョンのニュースショー>では「貧しい家の家長は外に出て金を稼いでくることを考えるべきなのに、なぜ家族の食べものを奪おうとするのか?」と糾弾もした。 司会者が今回の国会議員再補欠選挙地方区の一つである釜山影島(プサンヨンド)に安教授が出て行くべきだということかと尋ねると、ノ代表は「盧武鉉大統領が大統領に至った道もそのような道ではないですか?」と反問して、安前教授の "釜山(プサン)出馬" を迂回的に薦めもした。
次いで出演した仏教放送の<コ・ソングクの朝のジャーナル>では「一種のアリバイ作りのようだった」「 "新しい政治" をする方は、そんなふうにしないでほしい」「町内パン屋でようやく作り上げた商圏に大企業ブランドが入ってくる、そんな状況のようになってしまった」など、一層水位の高い発言もした。
安前教授の出馬とノ代表の反応を見守るネチズンは、安前教授の蘆原丙への出馬が "不適切" だったという意見を社会関係網(SNS)上に載せている。 ツイッターには「安哲秀の "新しい政治" の出発は進歩党のさじ奪いから(iobXXX)」「安哲秀(アン・チョルス)が 釜山影島 でキム・ムソンを負かしセヌリ党の議席を減らしてこそ、その名望に値することだ。どうしてノ・フェチャンの選挙区で安全に当選する絵を描くのか?(hagXXX)」「安哲秀はなぜ死即生生即死の精神を発揮できないのか。 蘆原丙で仮に当選したとしても傷だらけの栄光であり、名分なき勝利になるだろうに(thunXXX)」などの文が次々上がってきている。
一方、安前教授の個人としての選択を尊重すべきだという意見も目に付く。 ツイッター利用者tlsxxxは「安哲秀に対し冒険をしてみろという期待があることは知っている。 が、今は冒険する時ではないと考える。 慎重に一歩ずつ安全に進まなければならない」と言い、他のツイッター利用者Roanxxxは「安哲秀に 釜山影島に行けと言うのではなく、キム・ムソンに蘆原(ノウォン)に来いと言うべきだ。 釜山地方区がどれほど大きな意味があるのか知らないが、そんなに重要ならばあなた方が行って下さい」と冷笑を送りもした。
イ・ジョングク記者 jglee@hani.co.kr