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"チョ・ヒョノ法廷拘束" …法曹人「正義の花が咲いた」

登録:2013-02-22 17:33 修正:2013-02-23 07:00
「俳優ユン・ユソンの夫」イ・ソンホ判事 支持 爆発
故盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の名誉を傷つけた容疑で起訴されたチョ・ヒョノ前警察庁長官が20日午前、1審宣告公判が開かれたソウル瑞草区(ソチョグ)の中央地裁に入るところ。 ニュース1

「盧武鉉前大統領借名口座」発言で波紋を起こしたチョ・ヒョノ(58)前警察庁長官を法廷拘束したソウル中央地裁イ・ソンホ判事に対する支持声援が相次いでいる。

 イ判事は20日、死者名誉毀損の容疑でチョ前庁長に懲役10ヶ月を宣告し、直ちに法廷拘束を執行した。 イ判事は「被告人の虚偽発言により、国民は絶えず気がかりで疑いを持つようになり、国論を分裂させた。 被告人は責任ある地位にあることを忘却し軽率に根拠のない疑惑を提起した。 以後も事件を針小棒大にする無責任な言動を繰り返した」と、20分余りにわたり量刑理由を説明した。

 これに対し前・現職の法曹人らは「法廷に久しぶりに正義の花が咲いた」と評価した。

『消えた正義、逆立ちした法』の著者であるハン・ウン(@LawyerHanWoong)弁護士は「事必帰正!  久しぶりに感じる司法の正義!」と評価し、部長検事出身のソン・フンソク(@clickhssong)民主統合党議員は「法廷に久しぶりに正義の花が咲きましたね」と書いた。

 チョ・グク ソウル大法学専門大学院教授は自身のフェイスブックに「公職者が政治的目的で根拠のないデマをまき散らした行為、厳しく処断すべきだ。 虚偽事実流布は表現の自由の保護対象ではない。 一国の警察庁長官がこのような言動を行なったということに惨憺たる思いだ」とチョ前庁長を批判し、キム・ジョンボム漢陽(ハニャン)大法学専門大学院教授も「これまで図々しい弁解で一貫し、裁判を受けながらも、マスコミには謝罪をする一方で自己合理化のためのたわごとを繰り返し、判事も腹が立ったろう」と評した。

 判事出身のソ・ギホ進歩正義党議員は自身のツイッター(@gihos1)に「久々に痛快な便りですね。 今回チョ・ヒョノに手錠をかけたイ・ソンホ判事は、これまで強い者には強く弱い者には寛容な判決を下してこられた方です。 その上、俳優ユン・ユソン氏の夫でもあります」と紹介した。

 ソウル大外交学科出身であるイ・ソンホ判事は2001年に俳優ユン・ユソン氏と結婚した。 ユン氏が "三星(三星(サムスン))の白血病" を素材に市民が製作費を集めて作る映画『もう一つの家族』に出演するという事が知られるや、ネチズンたちは "概念のある夫婦" と賞賛した。

 オンラインではイ判事の過去の "概念ある判決" もまた話題を集めている。 イ判事は昨年8月、校内セクハラ事件で実刑が確定した高麗(コリョ)大医学部生ペ・某氏の母親に対しても、被害女子学生の名誉を傷つけた容疑を有罪と判断して懲役1年を宣告し法廷拘束した。

 イ判事がソウル高裁在職時期に、第5共和国当時の公安事件に無罪を宣告するに当たって、過去に有罪を宣告した先輩裁判官の代わりに謝罪した事実も注目をあびた。 イ判事は2009年、1980年代初めの代表的時局・公安事件である「アラム会」事件の再審で無罪を宣告するに当たり、「この事件は12・12軍事反乱と5・18光州(クァンジュ)民主化運動の武力鎮圧を通じて執権した新軍部勢力が国民の抵抗の意志を挫くために、親睦会を反国家団体に捏造し左翼容共勢力にでっちあげたもの」と指摘して「教師、大学生、マウル金庫職員など平凡な市民が国家機関により行なわれた不法拘禁と拷問の末に虚偽の自白をしたと絶叫したにもかかわらず、当時の裁判官たちはこれを無視し真実を守れなかった。 不当に苦難に遭った被告人らとその家族に対し、 先輩の裁判官たちに代って、深いお詫びと慰労の意を表明する」と明らかにした。

 ネチズンたちは「明快な判決を下したイ・ソンホ判事に尊敬の心を送ります」、「このような判事の方々がちょっと多くなれば、曲がりなりにも韓国が正しく立つでしょうに」と支持の意向を明らかにした。

オム・ジウォン記者 umkija@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/574917.html 韓国語原文入力:2013/02/21 13:53
訳J.S(1847字)

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