北、金日成 遺言 廃棄 挙論
経済支援 対等交換も拒否 意向
朴槿恵(パク・クネ)・オバマ 対北韓政策 試験台
国連安全保障理事会が22日(現地時間)北韓が先月行ったロケット発射に対して追加制裁決議案を採択した。 北韓は直ちに韓半島非核化廃棄を宣言し、追加核実験の可能性を示すなど反発した。 韓半島情勢が再び凍りつき、来月スタートする朴槿恵政府と2期オバマ米国政府の対北韓政策樹立に大きな困難が予想される。
北韓は23日、国連安保理決議採択から2時間も過ぎずに外務省声明を出し 「米国の制裁圧迫策動に対処し核抑止力を含む自衛的軍事力を質量的に拡大強化する任意の物理的対応措置を取ることになるだろう」と明らかにした。 2006年10月と2009年5月に続き、電撃的な3次核実験の可能性を表わしたものと分析される。 北韓が核実験を強行すれば韓国と米国の新政府スタートにより予想された南-北、北韓-米国 関係増進の期待は急速に冷え込み、韓半島情勢は‘核実験-制裁強化-追加挑発’と続く対立と対決の悪循環に再び陥る可能性が提起されている。
北韓は声明で「米国の敵対視政策が少しも変わらなかったということが明白な条件下で、世界の非核化が実現される前には朝鮮半島非核化も不可能だという最終結論を下した」と明らかにした。続けて「6者会談、9・19共同声明は死滅し、朝鮮半島非核化は終末を告げた。 今後朝鮮半島と地域の平和と安定を保障するための対話はあっても、朝鮮半島の非核化を議論する対話はないだろう」と釘を刺した。 ‘韓半島非核化が金日成主席の遺言’という過去の論理にしばられず核保有を永久化する可能性があることを公式化したわけだ。 また‘核廃棄’と‘経済支援および安全保障’を対等交換する既存方式の非核化交渉もしないということになり、今後の北韓の動きが注目される。
チャン・ヨンソク ソウル大統一平和研究院専任研究員は「非核化を経て平和協定へ進むという既存方式の代わりに、核軍縮などを含む平和交渉にまっすぐ進もうという提案と読める。 北韓が対話を閉じるということでないだけに、米国などの対応によっては反応を見せるものと予想される」と話した。
これに先立って国連安保理は22日午後(現地時間)北韓金融機関の監視と疑惑船舶に対する検索強化などの対北韓制裁を拡大・強化する内容の決議(2087号)を15ヶ理事国の全員一致で採択した。 北韓の核・ミサイルに関連した5回目の安保理決議だ。 北韓の最も近い友邦である中国も決議案採択に賛成した。 安保理は「弾道ミサイル技術を利用した追加発射と関連活動を全て中断し、ロケット発射モラトリアム(猶予)に関する過去の約束を再確立することを要求する」とし、北韓の追加発射や核実験があるならば‘重大な措置’を取ると警告した。
外交通商部チョ・テヨン スポークスマンは論評して 「政府は国連安保理が北韓の2012年12月12日長距離ミサイル発射に対する国際社会の一致した憂慮を反映して、北韓制裁強化決議2087号を全員一致で採択したことを歓迎し支持する」と明らかにした。
パク・ビョンス先任記者、ワシントン/パク・ヒョン特派員 suh@hani.co.kr