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北 9・19声明までも死亡宣告…‘3次核実験’強行可能性

登録:2013-01-23 21:38 修正:2013-01-29 10:46
[国連、北韓 追加制裁 決議] 外務省声明の意図
‘目には目’論理にともなう正面衝突
過去の発言とは明確に異なる…
2月中旬 韓-米軍事訓練予定 韓半島危機 再現されるか憂慮…
北 "平和ための対話は可能" ‘出口戦略’表わし関心

 米国が主導した安保理決議2087号と、これに対抗した北韓の23日外務省声明は‘目には目、歯には歯’の対決と報復の論理による正面衝突を予告している。 昨年12月12日北韓の銀河3号ロケット発射に対する今回の制裁は形式において議長声明ではない決議であり、内容面でも制裁を拡大強化した側面がある。 合わせて北韓の追加挑発に対しては‘重大な措置’を取るという警告も含まれた。

 安保理が追加制裁に乗り出す場合、北が核実験をするだろうということは中国も暗黙的に認めたことだった。 そうであるだけに北は今やそれよりさらに挑発的で強力な軍事的威嚇で対抗しようとするだろう。 実際、外務省声明は6者会談はもちろん、この間一度も挙論しなかった9・19共同声明についてまで初めて‘死亡宣告’を下した。 6者会談が存在意義を喪失したとか、6者会談合意にこれ以上拘束されないという過去の発言とは明らかに異なるものだ。

 今回の声名で予告した威嚇もまた、過去とは違う。 単純な核能力強化ではなく、それを含めて‘自衛的軍事力を質量的に拡大強化する任意の物理的対応措置’を取るということだ。 3次核実験というカードと声明で明らかにした威力的な追加ロケット発射以外にも予告されない任意の軍事的威嚇措置を最大限に動員し危機を高めさせる可能性がある。 過去にもそうしたが、北はいつもこのような警告が口先だけの言葉でないことを見せるために具体的な行動を取ってきた。 例えば去る17日<ニューヨークタイムズ>が軍事情報消息筋を引用して、北韓が全域に移動配置していると明らかにした新型KN-08弾道ミサイルの試験発射もその一つになりうるはずだ。 軍事専門家たちはこの移動式新型弾道ミサイルがすでに実戦配置されたノドン中距離ミサイルより性能と射程距離面ではるかに上回ると見ている。 昨年4月の軍事パレードで公開されたが模型に違いないなどの論議を呼びおこした経緯があるこの弾道ミサイルは、この間エンジン試験などは捕捉されていたが試験発射はなかった。

 その上、2月中旬からは2013年のキーリゾルブ韓米合同軍事演習が本格化する時期だ。 ややもすれば去る94年3月の1次核危機当時のように北による火の海発言に続く米国の国連制裁とこれに対抗した北の戦争も辞さず言及などで韓半島が戦争の一歩直前に上り詰めた事態が再演されることもありうる。

 米国主導の今回の安保理決議には‘出口戦略’が見られない。 そうした点で中国がなぜこれに同意したのかが疑問だ。 中国がわずか少し前まで‘安保理対応は慎重で適切な強度’とすべきだという点を強調してきたことから見て、中国の態度変化は気がかりだ。 李保東 国連駐在中国大使も今回の決議案が根本的な対策にはなりえないとし対話を強調してきた。 もちろん、今回の国連決議も6者会談の再開を促している。 中国外交部スポークスマンも6者会談再開など対話・交渉を強調した。 問題は昨年4月、銀河3号ロケット1次発射当時に議長声明が出てきた時は、中国が北韓に黃金坪、威化島に対する積極的投資を約束し北韓の追加核実験排除発言を引き出したが、今回はそのような役割を期待しにくいというところにある。 北韓の今回の外務省声明が9・19共同声明を含め6者会談に死亡宣告を下したことは6者会談議長国である中国を狙った側面もある。 そうした点でむしろ北韓が今回の声名で軽くほのめかした‘出口戦略’に注目する必要がある。 声明は朝鮮半島非核化は終末を告げたと主張しながらも‘朝鮮半島と地域の平和と安定を保障するための対話’は可能だとしている。 6者会談とは異なる枠組みである、かつてのクリントン米国行政府当時の北-米 高位級直接対話のような談判を連想させる。

カン・テホ記者 kankan1@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/571010.html 韓国語原文入力:2013/01/23 20:04
訳J.S(1817字)

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