スコット・スナイダー米国外交協会(CFR)先任研究員は22日(現地時間) <ハンギョレ>とのインタビューで「安保理は今回安保理の威信をたてる最小限のことをしたと見るが、今回の決議の実行力については疑問」と語った。 スナイダーは合理的保守派に分類される韓半島専門家で、外交協会で韓-米政策プログラム局長を受け持っている。
-今回の安保理決議をどのように評価するか?
"かなり重大な決議だと見る。 安保理は安保理の威信をたてるための最小限のことをしたと見る。 しかし今回の制裁が効果的に実行されるかは疑問だ。 北韓は制裁対象になる外部活動自体があまりなく、中国などが制裁履行に協力しないためだ。"
-米国は今回の決議に満足しているか?
"韓国と米国は共に満足していると見る。 安保理が長距離ロケット発射に対して議長声明ではなく決議を採択したという点は象徴性がある。 安保理がロケット発射を核実験と同等な水準の威嚇と認識したのだ。"
-米国が独自制裁に乗り出す可能性は?
"独自制裁に乗り出すこともありうる。 しかし確信はできない。 韓国と米国共に新政府が樹立される時期なので、微妙なタイミングだ。 北韓の対応にかかっている。"
-中国は今回なぜ決議に同意したと見るか?
"北韓の行動に対する不満の表示でありうる。 今後2点が興味深い。 一つは中国がこの決議を実行に移すかどうかであり、他の一つは中国が北韓の追加措置を制御する影響力を持っているか否かだ。 今回の決議に対する中国の同意は北韓に対する影響力を縮小しかねない。"
‐北韓が核実験に乗り出す可能性は?
"誰もそのような可能性がないとは言えない。 北韓の金正恩体制は成功的な衛星発射を強調してきたが、今回の国連決議は新しい指導部の正統性に疑問を提起することであるためだ。"
ワシントン/パク・ヒョン特派員