パンオルリム、三星と‘白血病対話’受け入れ
両者、実務協議を通じて議題など議論
本交渉に突入すれば大きな陣痛を味わう模様
三星、巨額白血病基金の造成を検討
パンオルリムが22日の記者会見で三星の対話提案を公式に受け入れたことは、去る6年間に数多くの若者たちの犠牲の中でも平行線を辿ってきた三星半導体白血病事態の解決方法を探すための対話の場が初めて開かれることになったという点で大きな意味がある。
パンオルリムと三星は対話の意志を明確にしており、交渉初期段階では大きな困難がない展望だ。 パンオルリムは三星の対話提案と関連して 「去る6年間屈服せずに戦ってきた苦痛の時間と努力の結果」として積極的に意味を付与した。 遺族代表として会見に参加した故ファン・ユミ氏の父親ファン・サンギ氏は「三星は娘の白血病を個人的疾病だと主張して、自分をお金目当ての破廉恥犯に追い立てた。 周辺では無念でもあきらめろという勧誘が多かったが、今でも(死んだ私の娘のように)苦痛を受ける労働者が多くて、そうはできなかった。 去る6年間決して認めようとしなかった三星が対話を提案したことは労働者の健康と人権を保障しろという国民世論のおかげ」と強調した。
パンオルリム側は「三星電子職業病問題を解決して再発を防止するための意味と意思を確認して対話に臨む。 三星電子もやはり責任を負う姿勢で対話に臨んでほしい」と要求した。 また「今日(22日)白血病被害者および家族と会って実務会議関連細部事項を議論する」と明らかにし、実務会議に早期に応じる意向であることを示した。
三星も去る11日(伝達されたのは17日)パンオルリムに送った書簡で「白血病発病者と遺族に直接会い、対話を通じて問題を解決しようとする意志があることを明確にする」と強調した。
半導体工場の白血病問題はグローバル企業三星としては単純に無視してはいられない争点だった。 関連死亡者が60人余りに及び、白血病、脳腫瘍、乳癌、子宮頸部癌、皮膚癌などを訴えており、パンオルリム(半導体労働者の健康と人権守り)に申告した被害者数も160人を上回っており、国際社会でまで関心事に浮上している。 三星側から対話に積極的に取り組んだ背景がそこにある。
三星側は内部的に白血病被害者の治療と補償のために巨額の(産業安全)基金を作る破格的な提案も検討中だ。 三星電子のある高位役員は「必要なら白血病被害者の治療などのために別途の基金を作ることもできる。 三星だけでなく国内の他の事業場で同様な病気で苦痛を受ける人々のためにこの基金を使えば良いのではないか」と話した。 三星はこのように発病者などに公団や裁判所が提供する水準を跳び越える補償と治療の意思を明らかにしながらも、‘三星=白血病事業場’という烙印を捺されることを阻むために法的措置の中断を前提条件として希望している。 本交渉段階では少なからぬ陣痛を味わうだろうと予告する部分だ。
パンオルリムはこれと関連して、労災を認められるために現在勤労福祉公団と裁判所を相手に進行中の法的措置は、三星との対話とは別問題という既存の立場を再確認した。 パンオルリムはまた「三星(サムスン)が白血病被害者と勤労福祉公団間の労災訴訟に補助参加人として参加し、労災認定を否定することを中断しなければならない」と要求した。
クァク・ジョンス先任記者 jskwak@hani.co.kr