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三星(サムスン)・白血病被害家族「初対話」する

登録:2012-10-20 08:12 修正:2012-10-20 10:07
問題発覚後、5年ぶりに
サムスン「対話で解決しよう」提案
「サムスン白血病」死亡者の父ファン・サンギ氏(上)をはじめとする被害者遺家族が、昨年7月勤労福祉公団が裁判所の労災認定判決に従わず控訴すると、直ちにソウル永登浦洞の勤労福祉公団の前で抗議デモを行った。 ハンギョレ・リュ・ウジョン

サムスンが半導体工場で働き白血病などにかかって苦しむ被害者の問題を対話で解決しようと提案した。これに対して被害者家族と「半導体労働者の健康と人権守備」(パノルリム)などが、対話に応じることにした。これに伴い、2007年にサムスン半導体工場白血病発病問題が初めて世に知られてから、5年間平行線をたどっていたサムスンと被害者家族の間で、初めての直接対話がなされる模様だ。

サムスン上層部関係者は16日「半導体工場被害者補償問題などを対話で解決しようとの提案を、被害者家族の訴訟代理人を通じて伝達した」として「白血病問題を対話で解決するという前向きで積極的な意志を持っている」と明らかにした。サムスンはこのために、現在被害者家族が勤労福祉公団を相手に進行中の労災認定控訴審で勤労福祉公団を助ける「被告補助参加人」資格で参加するのを中断して、補償対象を訴訟当事者だけでなく被害者全体に拡大する案を検討中だ。遺族が要求する謝罪と真相究明、再発防止対策も前向きに検討することにした。サムスン上層部関係者は「対話を通じて訴訟は取り下げ、調整手続きを通じて解決したらいいだろう」と話した。

サムスン半導体工場被害者家族とパノルリムなどは14日に会合を開き、サムスンとの対話を打診するものの、控訴審裁判は引き続き進めることにして、訴訟代理人を通じてサムスンにこのような意向を伝達することにした。被害者家族関係者は「控訴審の最終弁論日である11月1日より前に対話を始めるのかを打診することにした」として「訴訟中断の有無は、対話に成果がある時に検討する問題」と話した。これに対してキム・ジュンシク サムスン電子広報担当副社長は「訴訟取り下げの有無と関係なく、被害者家族たちと対話を始める」と話した。

ソウル行政裁判所は昨年6月、サムスン半導体工場で勤務して白血病で亡くなったファン・ユミ、イ・スギョン氏に対して労災を認めたが、勤労福祉公団の不服により控訴審が進行中だ。今までにサムスン半導体工場で働いて白血病などにかかった人は140人を上回り、、このうち57人が死亡した。クァク・ジョンス先任記者 jskwak@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/556148.html 韓国語原文入力:2012.10.17 09:59
訳 M.S(929字)

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