韓国政府が日本靖国神社に火をつけた中国人 劉強を裁判所の決定に則り中国に追放したことに対して、中国政府は歓迎の意を明らかにしたが、日本は総理まで乗り出して韓国の措置に抗議した。 日本言論はこの問題が当分 両国間の外交懸案になると見通した。
安倍晋三日本総理は4日、年頭記者会見でソウル高裁が靖国神社に火炎瓶を投げた劉強を日本に引き渡さないと3日決めたことに対して「両国間犯罪人引き渡し協定を事実上完全に無視した。 きわめて遺憾だ。 強力に抗議したい」と話した。
外務省次官もシン・ガクス駐日大使に電話をかけて「韓国の決定は両国間犯罪人引渡条約上の引渡し拒否理由に該当しない。 今後の韓国の適切な対応を要求する」と話したと日本外務省が明らかにした。 日本政府はまた、駐韓日本大使館を通じてわが国(韓国)政府に抗議の意を伝え、訪韓した額賀福志郎 特使も朴槿恵(パク・クネ)大統領当選人に会った後、キム・ソンファン外交通商部長官との面談の席で再度遺憾を表明した。 これに対してキム長官は「わが国の司法府で下した法律的判断をわが政府としては尊重し、日本もわが国の司法府の判断を尊重することを望む」と話した。 <朝日新聞>は "この懸案が韓日間外交課題に浮上する可能性がある」と見通した。
劉強は2011年12月日本 東京の靖国神社に火炎瓶を投げた後、韓国へ渡り昨年1月には駐韓日本大使館に火炎瓶を投げ拘束され、この間ソウルで裁判を受けてきた。 劉強は4日午前、中国に出国した。
中国政府は韓国の裁判所と政府の決定を歓迎した。 中国外交部のファチュンイン スポークスマンは3日夜「中国は今回の結果を歓迎する。 劉強がすでに適切な措置を受けており、数日内に帰国するだろう」と明らかにした。
韓国裁判所の決定が伝えられ、日本軍国主義の象徴である靖国神社に火をつけた劉強は中国内で‘英雄’に浮上した。 中国版ツイッターである微博などで劉強は‘英雄’‘真の中華の息子’と呼ばれている。 中国ネチズンたちは 「韓国が価値ある決定を下した」「韓国が屈辱の歴史を忘れていないということを証明した」等、韓国の決定を好評する文等を吐き出した。
<新京報>等、中国の主要新聞はこの日いっせいに1面で韓国裁判所の劉強関連決定のニュースを伝えたが、外交部の反応は歓迎論評を中心に落ち着いて事実中心に報道した。 中国当局は追加的な外交摩擦を憂慮して劉強の言論接触など対外活動を制限するものと予想される。
東京、北京/チョン・ナムグ、パク・ミンヒ特派員、パク・ビョンス先任記者 jeje@hani.co.kr