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日本 閣僚・議員また大挙 靖国行き日常化する「軍国主義へ向けた崇拝」

登録:2012-10-20 08:29 修正:2013-01-29 10:55
政治家67人「秋季例大祭」参拝
過去5年間で参加議員最多
現政権閣僚も徐々に増加傾向
「自民党 政権獲得すればさらに拡大」憂慮

第二次世界大戦当時のA級戦犯である東条英機などを合祀した靖国神社で、日本の現職閣僚と政治家たちの参拝が日常化している。参拝国会議員数は毎年増加傾向で、現職閣僚の参拝を自制するとした民主党政権でも、閣僚の参拝が徐々に増加している。

18日朝、羽田雄一郎国土交通相と下地幹郎郵政民営化担当相が靖国神社に参拝した。羽田国土交通相は8月15日にも当時閣僚だった松原仁国家公安委員長(拉致問題担当相兼任)と共に靖国に参拝したことがある。閣僚として靖国神社に初めて参拝した国民新党所属の下地郵政民営化担当相は、国民新党幹事長の資格で参拝したと説明した。

2009年に発足した民主党政権は、韓国・中国などの反発を考慮して閣僚の靖国神社参拝を自制してきた。しかし、8月15日、羽田国土交通相など2人が、李明博大統領の独島訪問に対する日本国内の反発世論に便乗して参拝を押し切ることにより、これまでの原則が崩れた。

羽田国土交通相らはこの日、超党派の議員連盟である「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」に所属する与野党の国会議員たちと共に、秋期例大祭に合わせて参拝した。参拝には日韓議員連盟会長を務めた自民党所属の森喜朗元首相も同行した。1981年に初めて発足したこの議員連盟には、自民党の安倍晋三総裁、石破茂幹事長、民主党の原口一博元総務相、国民の生活が第一の党首である小沢一郎代表などが参加している。

同議員連盟の集計によると、8月15日のいわゆる日本の「終戦の日」に合わせて靖国神社に参拝した衆参議院議員は、自民党政権下である2008年の53人から、2009年は38人に減ったが、以後ずっと増えて今年は55人に達した。18日の秋期例大祭に合わせて参拝した議員は67人で、過去5年間で最も多かった2010年の参拝人数(66人)を越えた。今年の春季大祭時は81人が参拝して、2009年(87人)以後、最も多かった。

過去事に対する謝罪と反省を取り消そうとする動きを示す自民党が政権につく場合、靖国神社への参拝はより一層、日常化されるものと見られる。次期総理に就任する可能性が非常に高い安倍自民党総裁は17日午後、靖国神社に参拝した。彼はこの日、総理になっても神社に参拝するかとの質問には返答を避けたが、自民党総裁選挙期間に「前回の首相在任中に靖国に参拝できなかったことは残念」と話したことがある。

中国と韓国政府が17日、安倍総裁の参拝に憂慮を表明したのに続き、中国の洪磊外交部報道官は18日にも「靖国神社は日本軍国主義が犯した対外侵略戦争の精神的支柱」として「日本は歴史を直視せよ」と警告した。しかし、靖国参拝議員連盟会長である古賀誠自民党議員は「神社参拝は国会議員の心の問題だ。近隣諸国が過敏に反応するのは理解できない」と述べた。

東京/チョン・ナムグ特派員 jeje@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/556520.html 韓国語原文入力:2012/10/19 08:27
訳 M.S(1236字)

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