国会は政府が提出した新年度予算案342兆5000億ウォンから5000億ウォンを削減して最終的に342兆ウォンの新年度予算案を年を越して端数を変更する陣痛の末に1日明け方通過させた。 終盤まで与野党が異見を見せた済州(チェジュ)海軍基地建設予算は政府案どおりとするものの、‘済州海軍基地を民軍複合型観光美港として建設する’という付帯意見を添付して通過させた。
これに先立ち与野党は前日‘朴槿恵(パク・クネ)予算’財源調達のための7000億ウォン水準の国債発行をすることにして、政府提出予算案342兆5000億ウォンから2000億ウォンを増額した342兆7000億ウォンを通過させることで合意した経緯があるが、議論になった国債発行を白紙化した。
セヌリ党はこの日夜、その間の国債発行が必要という態度を変えて国債発行はしないと明らかにした。 国会予算決算特別委セヌリ党幹事であるキム・ハゴン議員は午後、党議員総会で「追加国債発行はしないことにした。 ‘朴槿恵予算’だからといって‘借金祭り’をするわけではない」と話した。 セヌリ党がこのように態度を変えたのは財政赤字に対する負担が大きいという政府意見を受け入れたものと見られる。
これに伴い、与野党はこの日予算決算委計数調整小委員会を開き政府が提出した予算案から4兆8000億ウォン規模を削減し、当初増額することで与野党が合意したいわゆる‘福祉・民生予算’増額分を4兆3000億ウォン規模でそのまま維持した。 政府案の中で今回大幅縮小された予算項目を見れば、地方区事業予算と社会間接資本(SOC)予算、国家研究開発(R&D)予算などが主な項目を占めた。 終盤まで議論になった無償給食予算拡大は反映されず、基礎生活保護対象者扶養義務者基準を緩和して2013年から対象者を28万人増やすことにしたセヌリ党の計画も2015年度予算案で反映させることにした。 2010億ウォン規模の済州海軍基地関連予算については原案どおりで通過した。
来年度大幅に増えた予算項目には‘0~5才無償保育・養育予算’ 1兆500億ウォン、大学授業料支援のための国家奨学金拡大予算1兆ウォン余り、健康保険保障性拡大予算7300億ウォン、低所得層社会保険料支援予算1400億ウォンなどが含まれた。
この日通過した新年度予算は来年2月末にスタートする‘朴槿恵政府’の初めての予算だ。 昨年まで18代国会の4年間は毎年強行採決及び単独採決されてきた予算案は19代国会がスタートし与野党合意で処理されたが‘12月31日深夜ののろま処理’という悪習を繰り返した。 ソク・ジンファン記者 soulfat@hani.co.kr