一度経験済みだからか、大統領候補3人は10日夜ソウル汝矣島(ヨイド)の<韓国放送>(KBS)で開かれた2回目のテレビ討論で一回目の討論より柔軟で余裕ある態度を見せたようだった。 李正姫(イ・ジョンヒ)統合進歩党候補が朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補が1982年慶南(キョンナム)企業シン・ギス会長から受け取った城北洞(ソンブクトン)の自宅に対する税金問題を挙論して朴候補を攻撃し、討論に緊張感が漲りもした。 文在寅(ムン・ジェイン)民主統合党候補は一回目の討論の時と同じように‘紳士性’を維持したが、自身の主張を強調する時は曲げなかった。
朴候補はこの日の討論主題である経済を亡ぼしたのは参与政府という論理を前面に掲げ‘参与政府審判論’で文候補を攻撃した。 野党が提起する‘イ・ミョンバク・クネ’主張は 「去る5年間、野党は何かあるたびに朴槿恵に答えなさいと言ったことを忘れたか」と正面から受けた。文候補は「参与政府は2007年大統領選挙の時に審判を受け、今は民生を破綻させ庶民の暮らしを破壊したことに対してセヌリ党が審判受ける番」と反論した。
討論を終えた後、討論の場を出ながら文在寅候補は「政策の差別性を明確に見せたので国民の皆様が確実にわかって評価して判断して下さるだろう」とし明るい表情になった。 李正姫(イ・ジョンヒ)候補も「朴槿恵候補の再放送よく見たでしょう? 3番目の再放送もまた見られるでしょう" として朴候補に対する攻勢継続を予告した。 朴候補はかたい表情で記者たちの質問に特別な返事をせずに討論場を後にした。
各候補側は互いに自分たちが討論で勝ったと評価した。 カン・ソクフン セヌリ党議員は「朴候補が責任ある変化を実現する具体的な政策を説明した。 政策の重要内容や真正性は理解されたと評価する」と話した。 パク・グァンオン民主党スポークスマンは「文候補の経済と働き口、福祉に対する正確な問題意識と深い識見、問題解決能力を見せた討論だった。 反面、朴槿恵候補は本人の政策について正確に熟知できていないことがはっきりした」と話した。
討論に先立ち午後7時頃、放送会社に到着した朴候補は、放送会社ロビーから改札口に入る瞬間、韓国放送労組員100人余りが「公営放送死守! 闘争!」「政権に顔を向けるひまわり(キル・ファンヨン社長),大統領選挙報道がみな亡ぶ」等を叫ぶと硬い表情でスタジオ側に向かった。
チョ・ヘジョン、キム・ドンフン、ソン・ウォンジェ記者 zesty@hani.co.kr