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"2千億 かけて 古里1号機 部品交換…寿命延長推進 疑惑"

登録:2012-10-23 09:24 修正:2012-10-23 09:57
フランス・米国で事故発生
‘原子炉ヘッド’等を交換する予定

 韓国水力原子力(株)(韓水原)が数千億ウォンをかけて古里1・2号機の部品交換に入り、寿命延長(継続運転)手順を踏んでいるという疑いが提起された。

 国会知識経済委員会キム・チェナム議員(無所属)は22日韓水原国政監査で「2017年寿命延長期間を4年余り後に控えた古里1号機の部品を約2千億ウォンをかけて交換しようとしている」として「これは事実上、2次寿命延長手続きを踏んでいること」と指摘した。

 韓水原資料を見れば、2007年寿命延長時に韓水原が交換した部品は34種559億ウォンだったが、来年4~8月の計画予防整備期間にはこれより金額が3.5倍にあたる12種1929億ウォン分を交換する計画だ。 原子炉ヘッド(原子炉の蓋)と制御棒駆動装置(CRDM)等の核心部品には651億ウォンがかかる。

 原子炉ヘッドは原子力発電所の安全と密接な関連がある。 フランスのある原子力発電所で1991年に初めてヘッド貫通管漏洩事故が発生したのに続き、2000年には米国オコニー2・3号機など世界15基の原発で漏洩事故が発生した。 2002年の米国デービスベッセ原子力発電所の原子炉上部ヘッド貫通管漏洩事故は1979年スリーマイル原子力発電所事故以後、米国最大の原発事故として記録されている。

 キム・チェナム議員は「韓水原が計画予防整備を来年8月中旬に遅らせる方案を検討しているので、来年夏の電力需要急増時期が過ぎた以後に古里1号機の閉鎖手続きに入ることが解決法」と話した。

 オ・ヨンシク議員(民主統合党)もこの日国政監査で「古里2号機原子炉ヘッドの2016年交換のために国際競争入札中(523億ウォン)だ」として「原子力発電所の主要部品である原子炉ヘッドを交換するのは韓水原が内部的にすでに寿命延長を確定したということを物語る」と指摘した。 65万kW規模で1983年に商業運転を始めた古里2号機は2023年に設計寿命(40年)が終わる。

 今年11月に設計寿命が終わる月城1号機の場合、2009年から設備改善に7000億ウォンの資金が投資され、地域住民と市民社会団体から寿命延長のための事前作業という批判を受けている。 古里2号機もやはり寿命延長を念頭に置き部品を交換しているのではないかという疑いが出ている。

 これに対して韓水原は「運営期間中の安全運転のために交換を決めただけで、継続運転はまだ検討していない」と明らかにした。

イ・スンジュン記者、イ・グンヨン先任記者 gamja@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/environment/556977.html 韓国語原文入力:2012/10/22 20:25
訳J.S(1207字)

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