日本軍慰安婦被害者は20万人だったか?強制連行はあったのか?性奴隷被害者だったのか?
日本の一部劇場で日本軍慰安婦被害を扱ったドキュメンタリー映画『主戦場』が20日から上映を始める。映画では、不快に聞こえるような話が正面から出てくる。日本の右翼のインタビューが、この映画で多数紹介される。「LGBT(レズビアン、ゲイ、両性愛者、トランスジェンダー)カップルのために税金を使うことが賛同を得られるか。彼らは子どもを作ることもできない。生産性がない」という発言で物議をかもした杉田水脈・自民党議員、『儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇』という本を書いたアメリカ人弁護士ケント・ギルバートらが登場する。彼らは、慰安婦制度には問題がなかったという趣旨の主張をする。もちろん右翼ばかりが映画に登場するわけではない。日本国内の慰安婦被害問題研究の権威者と言われる吉見義明・中央大教授とユン・ミヒャン正義記憶連帯代表、1991年に日本軍慰安婦被害証言者の故キム・ハクスンさんの記事を報道した植村隆・元朝日新聞記者もインタビューした。両側の陣営を合わせて30人余りが出演する。映画は慰安婦被害問題に対して、タイトル通り戦争のように討論する形式を取る。全体的には右翼の主張に同調する内容の映画ではない。むしろ右翼が主張する部分に逐一食い込んで、どんな部分が誤りなのかを見せる内容が多い。ただし、慰安婦被害問題を提起する過程で、明確な根拠を見つけがたい被害者の数などが右翼の攻撃の口実になりうるという点を示唆する。
映画を撮った人は、日系米国人のミキ・デザキ氏(36)だ。日本で英語教師の仕事をした彼は「日本の人種差別」という映像をインターネットに載せ、右翼の攻撃を受けた。それを契機に慰安婦被害問題に対しても関心を持つことになり、今回初めて映画製作にまで乗り出した。ミキ・デザキ氏本人がナレーションを務め、2時間の映画をリードしていく。ミキ・デザキ氏は、この映画を初めから教育用映画と考えて作ったという。「争点を明確に比較する映画を作りたかった」として「米国的基準で見れば、この映画はスローで娯楽的要素も弱い」と話した。
彼は4日、日本外国特派員協会(FCCJ)で開かれた試写会に参加して「初めに保守派の人々を取材して、私が事実だと理解していることに対して疑うようになり、問い直すことになった。感情が揺れ動いた。編集段階で初めて揺らぎない考えに到達した」と話した。
翌日の5日に再び会った彼は、慰安婦被害問題は人権問題だという点を強調した。「映画の後半部には慰安婦被害者の映像が出てこない。双方が互いに自分の便宜に合わせて写真を使った。右派は慰安婦が笑っている姿を、反対側はみじめな状況が撮られた写真を使った。国際法の性奴隷規定に合わせて、慰安婦問題を見なければならない」と話した。慰安婦が処した多様な状況のうち、一部だけを抜き出して強調すれば、問題の本質である人権問題に到達できないという話だ。
映画には、太平洋戦争でA級戦犯容疑者だったが、戦後に首相にまでなった岸信介と、岸の外孫である安倍晋三首相、そして安倍内閣の閣僚の大部分に関連がある右翼団体「日本会議」を紹介する内容も出てくる。ミキ・デザキ氏は「慰安婦問題の映画だが、(日本が)なぜこの問題を沈黙させようとしたのかも映画の大きなテーマだった。そのためにつながっている部分はすべて調査した」と話した。慰安婦被害問題に対してどれだけ知っているかを問い直させる映画だ。