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[社説]「“刑事手続き”により責任追及せよ」と宣言した裁判官代表会議

登録:2018-06-12 06:49 修正:2018-06-12 09:02
11日京畿高陽市の司法研修院で開かれた全国裁判官代表会議 //ハンギョレ新聞社

 「ヤン・スンテ最高裁」の司法壟断対策を議論した全国裁判官代表会議(議長チェ・ギサン・ソウル北部地裁部長判事)が11日、「刑事手続きを含む聖域なき真相調査と徹底した責任追及が必要だ」と宣言した。 第一線の裁判官の公式代表機関が、今回の事件を裁判所内部で解決することはできないことを再確認したものなので、同宣言の意味は格別だ。 裁判官会議が「国民の公正な裁判に対する信頼および裁判官の独立という憲法的価値が毀損された点を深刻に憂慮する」と明確に表明したのも、今回の事件の核心をまともに押さえているという点で高く評価するに値する。

 いまやボールはキム・ミョンス最高裁長官に渡った。 ヤン・スンテ最高裁長官時代に作成された文書をちゃんと読んでみた人ならば、「裁判の取り引き」や判事査察など深刻な犯罪に近いことが実際に行なわれた可能性を容易に察することができる。 刑事手続きを通しての徹底した責任追及を要求する第一線の裁判官たちの声は、国民世論と違わない。強制捜査手続きを通してでも司法壟断の真実をありのままに明らかにし、徹底的に根絶することだけが、地に落ちた司法府の信頼を取り戻す唯一の道だ。

 裁判所の外でも断罪を要求する声が続いている。全国の弁護士約2千人はこの日、「徹底した真相究明と責任者処罰を要求する全国弁護士時局宣言」を発表し、最高裁の正門まで街頭行進をした。宣言には朴槿恵(パク・クネ)国政壟断時局宣言の時より多い全国の9カ所の弁護士会会長団が参加した。未公開文書を全て公開し、聖域なき調査を通して刑事処罰・弾劾など責任を徹底的に問いただせという要求が盛り込まれた。民青学連継承事業会など13の過去事関連被害者団体も最高裁判所の前で記者会見を開いて「 国家暴力によって犠牲になった被害者に対し、司法府が癒すことのできない傷を再度負わせた」として、ヤン前最高裁長官を検察に告発した。

 キム・ミョンス最高裁長官は現場の声を受けて勇断を下すよう望む。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/848636.html 韓国語原文入力:2018-06-11 18:26
訳 A.K

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