ヤン・スンテ前最高裁長官時代に「裁判取り引き」の当事者とされた人たちが、国会で糾弾の声を上げた。
共に民主党のパク・チュミン議員室と参与連帯は5日午後、ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)の国会議員会館で「ヤン・スンテ前最高裁長官司法壟断被害者証言大会」を開いた。この日発言に立った鉄道労組KTX乗務員支部のキム・スンハ支部長は、「司法行政乱用疑惑特別調査団(特別調査団)」の調査結果について「政治的判決だという私たちの予感が止めを刺されたという感じ」だとして「13年間の苦痛、特に失った同僚のことがずいぶん思い出された」と吐露した。キム支部長は「最高裁判決でひっくり返されて、支給されていた4年間の賃金がすべて借金となった。1億ウォンを越える借金で離婚を悩む組合員がいたし、結局命を絶った同僚もいた」として、「私たちは再発防止を待つ余力がない。被害者救済のためには即時復職がなされるべきだ」と訴えた。
最高裁の「疑わしい」判決の理由を解明する「ミッシングリンク(失われた環)」を見つけたようだという発言もあった。 緊急措置被害者訴訟代理人を務めているキム・ヒョンテ弁護士は「法理に合わない最高裁の過去事関連判決を説明してくれる“ミッシングリンク”を発見した気分だ」として「徹底した調査を通して、その根を抜き取らねばならない」と発言した。 日帝強制徴用被害者の訴訟を代理中のキム・セウン弁護士は「特別調査団の調査報告書は、イ・ビョンギ当時大統領府秘書室長が韓日友好関係復元のために、最高裁に日帝強制徴用被害者事件に対する請求を棄却する趣旨の破棄差し戻し判決を要求したという疑いを持っている」として「最高裁が5年以上も判決を延ばしているのには、このような背景があるのではないか」と推測した。