登録 : 2017.09.03 23:22 修正 : 2017.09.04 06:54

6回目の核実験に先立ち、北朝鮮の朝鮮中央通信は3日午前、金正恩労働党委員長が核兵器研究所を現地指導したと報道した。金委員長の後ろ掲示板に北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の長距離弾道ミサイルと推定される「火星-14型核弾頭(水素爆弾)」と書かれている=平壌/朝鮮中央通信 聯合ニュース
 懸念していたことがついに起きた。北朝鮮は3日「大陸間弾道ロケット(ICBM)装着用の水爆の実験に成功した」と発表した。6回目の核実験であり、文在寅(ムン・ジェイン)政権の発足以来初めての核実験だ。また規模5.7であり、北朝鮮の歴代核実験中で最大規模である。今回の核実験で北朝鮮の金正恩政権の意図はより一層明確に表れた。核・ミサイルの能力高度化に総力を挙げ、これをテコにして米国を圧迫し、米国との交渉力を最大限に高めるという計算だ。専門家たちは今回の核実験が技術的側面から非常に高度化されたレベルまできたと見ている。今や残ったことは、大陸間弾道ミサイルの試験を通じて確固たる再進入の技術を見せることだ。経済制裁をあざ笑うように相次ぐミサイル試験に続き、1年で核実験まで敢行してきた。北朝鮮が国際社会の要請や制裁をものともせず、自分たちの「核予定表」の日程に従って確実に核能力を築いているということがわかる。

 金正恩政権はこの手段が政権に役に立つと堅く信じていると見られる。政権崩壊に対する不安感や核兵器を通じてこれを打開することができるという自信が奇妙に非合理的に結合した形である。そのためか核兵器の開発を唯一の自己救済策として、政権レベルで体系的かつ一貫して推進してきた。特に金正恩政権になってから加速度がつく流れであり、一層心配される。北朝鮮は金正日政権当時の2006年と2009年に1、2回目の核実験をしたが、金正恩政権になってからは2013年から4年で4回も核実験をした。

 北朝鮮がこのように核能力の高度化にまい進できたのは、米国が「軍事的オプション」は絶対に取れないという確信がもう一つの背景になったと見られている。北朝鮮政権も「戦争=破滅」ということをよく知っているのだろう。北朝鮮は米国が先に軍事的攻撃に出ないという確固たる自信を持っているように見える。中国が北朝鮮に対して最小限の安全弁の役割をしているおかげでもあるようだ。

 しかし問題は、北朝鮮の核能力が国際社会が耐えうるレベルをますます越えていっているという点だ。今や北朝鮮のこのような通常の計算がいつまで通じるかも不確かになっている。今回の核実験で、国際社会は中国の北朝鮮向け原油供給の中断をより一層、より強力に圧し進める可能性が高い。米国も「軍事的オプション」「戦略資産の展開」等の声を一層高めるだろう。政府の間で「北朝鮮の完全孤立」等に言及するなど、強硬の声がますます高まっている。これまで北朝鮮に対して「対話」の態度を示し続けていた文在寅政権の選択肢が一層狭くなっているということだ。

 北朝鮮は政権の支配層の安全と危機のために、北朝鮮住民はもちろん朝鮮半島全体を担保にして、最悪のドラマを演出している。討論が不可能な北朝鮮体制の中で合理的な意思決定を期待するのは難しいというのが、より一層憂慮される。金正恩は今からでも核兵器が「自分を守る」という誤った判断を止めることを望む。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
韓国語原文入力: 2017-09-03 19:27
原文: : http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/809470.html 訳T.W

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