登録 : 2016.03.03 05:13 修正 : 2016.03.03 07:16

国連安全保障理事会が2日(現地時間)、北朝鮮の核・ミサイル開発に使われるドルと物品の流入を全方向で遮断する高強度の北朝鮮制裁決議案2270号を全会一致で採択している=AP聯合ニュース
 国連安全保障理事会が2日(現地時間)、北朝鮮制裁決議を採択した。北朝鮮が4回目の核実験を行ってから、実に57日ぶりだ。韓国政府は、早くから強硬な姿勢を貫いてきたが、中国などの考えとは隔たりがあったことを如実に示している。制裁だけでは核問題を解決できず、対話の枠組みを作るための真剣な努力が必要だ。

 決議の内容は、これまで以上に強力なものだ。特に主な鉱物の輸出と船舶・航空機に対する制裁や対外金融に対する大幅な抑制などは、北朝鮮政権に相当な打撃を与えるかもしれない。このような制裁は、北朝鮮が自ら招いたものだ。北朝鮮は核実験以降、国際社会が北朝鮮制裁を議論されている状況で、長距離ロケットを発射する無謀さを露わにした。北朝鮮は今も国際社会と真っ向から対立している。今後も態度を変えないようであれば、世界の世論はさらに悪化するだろう。国連制裁のほか、各国が独自の制裁に乗り出す可能性も少なくない。

 しかし、北朝鮮に対する制裁は核問題の解決策にはなり得ない。論理的に見ても、北朝鮮は自らの体制に対する脅威が大きくなればなるほど、益々核を放棄するのが難しくなる。今回の決議がどれほど忠実に履行されるかも疑問だ。主な内容の履行は、すべて中国の意志にかかっているが、中国が核問題に関するすべての責任を負うとは思えないからだ。実際、核問題のカギを握るのは中国ではなく、米国と韓国だ。朝鮮半島関連事案に対する各国の利害関係も複雑だ。今回のことをきっかけに「韓米日対朝中ロ」という新冷戦構図が作られ始めたのも、制約要因と言える。

 これからは対話に向けた努力がさらに重要になる。第一歩は、交渉の共通基盤である9・19共同声明の精神を復元することだ。中国が繰り返し強調している「非核化と平和協定の同時推進」論もそれを表している。政府の言う「5カ国協調」も、対話再開のための雰囲気作りに合わせなければならない。これは核問題解決に向けた努力において、韓国の主導力を高めると共に、朝鮮半島情勢を安定へと導く道でもある。政府は、今回の決意をイラン制裁と比較しているが、イランの核問題を解決したのは、米国やヨーロッパなどによる粘り強い交渉の努力だった。

 政府は今回、北朝鮮に対する超強硬な対応にこだわるあまり、自らの立場を弱くする結果をもたらした。これからは各国が核問題の解決に集中できる道を模索しなければならない。制裁の効果を期待するだけで、会話から目をそむけるのは誤った選択だ。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2016-03-02 19:29

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/733009.html訳H.J

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