登録 : 2015.10.16 07:07 修正 : 2015.10.16 07:36

ファン・ギョアン首相=資料写真//ハンギョレ新聞社
ファン・ギョアン首相が14日、国会本会議の外交・統一・安保分野の政府に対する答弁で、朝鮮半島有事の際に日本の自衛隊が「やむをえない場合、我が国(韓国政府)が同意すれば入国できる」と答えた。非常にナイーブで複雑な事案の「自衛隊の朝鮮半島問題介入」についての首相の、一歩踏み込んだ、政府の安易で粗雑な認識水準をそのまま示す発言だ。このような人物が果たして「行政に関して大統領の命を受けて行政各部を統轄」する首相の資格があるのかさえ疑わしくなる。

 日本はこのほど、第2次世界大戦の敗戦後に維持してきた専守防衛の原則を変更し、同盟国が攻撃を受けた際も相手を攻撃できる集団的自衛権を行使できるように安保関連法を完備した。理論的に日本の同盟国である米国が朝鮮半島で戦火に巻き込まれた場合、自衛隊が朝鮮半島にも介入する余地ができたのだ。これについて、わが(韓国)政府は「政府の要請や事前の同意なしに自衛隊が朝鮮半島に入ってくることはできない」という公式な立場を有している。さらにはわが政府は日本に、韓国だけでなく北朝鮮についても「憲法上私たちの領土」という理由から、自衛隊の介入時は事前同意が必要という主張をしている。

 ファン首相の発言は誰が見てもこのような政府の立場から明白に後退したものだ。総理室があえて釈明資料まで用意してこれまでの政府の立場を明確にしたものだと付け加えたこと自体がそれを裏付けている。首相の今回の発言以前にも、チョン・ホソプ海軍参謀総長が9月24日の国防委の国政監査で「北朝鮮に対する抑制の次元から(韓米の)キーリゾルブ訓練に日本も参加して連合訓練をすることが必要だ」と発言したことを鑑みれば、一時的なミスとして見過ごすのは難しい。

 もちろんファン首相の発言は技術的に完全に間違った話ではない。最悪の場合そのような事態がくる事もあり、それに備えることも正しい。しかしそのような状況がこないように努力することがもっと優先され重要である。外勢の介入で発生しうる問題は無視して北朝鮮に対する抑止力強化にのみ焦点を合わせると、このような“自虐的発言”がなされるのだ。

 我々がすることをせずに「やむをえない場合」と云々する発言を持ち出すのは、自衛隊の朝鮮半島進出のためのお膳立てを自らするようなものである。日本のマスコミがファン首相の発言を予想外であるとして注目して報道したことは何を意味するのだろうか。国益を傷つけるファン首相のいいかげんな状況認識と浅はかな言動はいかに非難されても足りないものだ。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015/10/15 18:58

http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/712989.html訳T.W

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