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[社説]問題だらけの月城原発稼動延長決定

登録:2015-02-28 11:12 修正:2015-02-28 11:49

 原子力安全委員会(原安委)が27日未明に一部の委員が退場した中で月城原子力発電所の1号機の稼動期間延長を許可する決定をした。設計寿命の30年が過ぎて3年目に稼動が中断された月城1号機が2022年まで再び発電できるようになったのだ。一言で納得できない決定である。原安委の議論の中で安全性を巡る争点などが解決されていないのに一方的に強行採決された。安全性は原発稼動において最も重要に考慮すべき要因ではなかろうか。日本の福島原発事故をきちんと教訓にしていればこのような拙速な決定はできないはずだ。月城1号機が位置する慶北道の慶州(キョンジュ)市と陽南(ヤンナム)面の住民と環境団体が強力に反発するのは当然である。

 原安委の構成が偏向がちであるという点はさて置いても、今回の決定過程には問題が多い。1991年に新しく作った原発安全技術基準が月城2~4号機を始めとする他の全ての原発に適用されているのに月城1号機は例外にされているという指摘が相次いだ。原発事故の危険性を鑑みると万一でも侮ってはならない内容だ。ところが安全関連の問題点はほとんどまともに解消されないままである。稼動延長に賛成した委員は韓国原子力安全技術院の審査報告書に基づいて問題がないと主張したが、反対委員を説得しうるものではなかった。原発に対する賛否という価値感レベルの判断とは別に、技術的レベルで稼動延長の主張は確固としていないという事である。

 住民意見の合意条項が改正された原子力法の趣旨に添うように適用されていないという指摘や、委員の一部の資格に問題があるという論議が整理されてない。それなのに原安委は何かにせき立てられるかのごとく反対意見を握りつぶして票決を押し切った。ソ連のチェルノブイリと福島原発の事故を通じてこのような事故がいかに恐ろしい災難を生むかは広く知られている。原発で事故がおきる確率は低いかも知れないが一度事故がおきるとその影響は手のほどこしようがない。とりあえずは安全に見えても決して安心はできないものである。

 ゆえに原安委は今回の決定を再考すべきだ。イ・ワング総理は27日の国会で「国民の生命と安全問題を票決する問題の指摘について一部同意する」と話したが、イ総理が先頭に立てばいいものである。月城1号機の周辺30キロ内で生活する約130万人の不安を思えば、積極的に取り組むべきものだ。政府と与党中心に構成された原安委も、もう少し多様な意見が反映されるように変えなければならない。9人のうち野党推薦は2人なのだから、均衡とはほど遠いものである。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015/02/27 18:36 

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/680095.html 訳T.W(1232字)

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