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[社説] 国恥の日に帰ったサハリン強制動員犠牲者の遺骨

登録:2013-08-29 21:43 修正:2013-08-30 07:45

 29日は朝鮮が日帝に強制併呑されてちょうど103年になる国恥の日だ。この日、植民地時代に朝鮮民衆の中で最も苦難の生活をしたサハリン抑留朝鮮人犠牲者の遺骨1柱が初めて国内に奉還された。亡くなってからにしても故国に帰って来れるようになったことを歓迎しながらも、なぜ今ごろ帰ってくるしかなかったかを考えれば胸が痛むことこの上ない。国を失った民衆の悲しみと国家の責任を改めて痛感する。

 国務総理室所属の‘対日抗争期強制動員被害調査および国外強制動員犠牲者等支援委員会’(以下 委員会)は現在までに確認された6000柱の韓国人の墓の中から、身元が確認されて遺族が送還を望んでいるリュ・フンジュン氏の遺骨を送還することになったと明らかにした。これまで委員会が日本地域の強制動員犠牲者遺骨400余柱を送還して安置したことはあるが、サハリン犠牲者の遺骨を奉還するのは初めてだ。それだけサハリン同胞が植民地被害者の中でも最も劣悪な状況にあったことを示す端的な例と言える。

 日帝強制占領期間にサハリンに強制徴用・徴兵などで連れて行かれた同胞4万3000人余りは、1945年の解放(訳注・終戦)と共に突然ソ連に抑留される境遇に転落した。日本政府が自国民だけを撤収させ、朝鮮人はそのまま放置したためだ。わが国政府もソ連と国交を結ぶ1990年まで彼らを冷遇してきた。97年から日本・ロシア政府と協力して1世の永久帰国事業、サハリン居住同胞の一時母国訪問事業、逆訪門事業などを繰り広げているが、彼らの苦痛を癒すには限りなく足りない。

 政府は今回のサハリン犠牲者遺骨の初めての奉還を、これまで不十分だった植民地被害者に対する国家の責任と義務を果たすきっかけにすべきだ。政府自ら日本軍慰安婦、原爆被害者とともに、65年の韓-日請求権交渉で解決されなかったと規定したサハリン同胞問題の解決に一層積極的に取り組まなければならない。日本の人道的支援および配慮に満足している場合ではない。またリュ氏以外の犠牲者の遺骨返還努力はもちろん、サハリン韓国人墓地探し事業も持続的に繰り広げなければならない。それがサハリン同胞に対して国家ができるせめてもの礼儀だ。

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/601378.html 韓国語原文入力:2013/08/29 18:54
訳T.W(1031字)

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