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食糧不足に帰国もできず…ホルムズ海峡に足止めされた乗組員2万人に危機高まる

登録:2026-05-06 06:29 修正:2026-05-06 07:41
ホルムズ海峡に足止めされている船舶。4日にイラン南部で撮影/AFP・聯合ニュース

 米国・イスラエルとイランの戦争によるホルムズ海峡封鎖が長期化する中、海峡の内外で足止めされている船舶の乗組員たちの人道的危機が高まっている。

 5日、国連国際海事機関(IMO)によると、イラン戦争勃発以降、約2000隻の船舶と2万人余りの乗組員たちが海峡の内外で孤立している。IMOは3月18〜19日に理事会特別会合を招集し、海峡封鎖に伴う船員の安全問題について警告を発した。先月23日には、40カ国の外相が参加したテレビ会議で、IMOのアルセニオ・ドミンゲス事務局長が、2月28日以降約29件の船舶攻撃により乗組員10人が死亡し、2万人が孤立していると述べた。

 乗組員たちはミサイルや破片に撃たれる危険にさらされ、極度の疲労状態にあり、近隣の港も安全ではないため、安全な停泊自体が不可能な状況だ。物資も底をつき、食料や水の配給を受けている。「乗組員宣教会」のような慈善団体が危険を冒して物資を供給しているケースもある。

 封鎖が長期化するにつれ、乗組員たちは契約満了により置き去りにされるリスクも高まっている。給与の支払いを受けられず、帰国もできない状況に追い込まれることになる。コロナ禍の際には約40万人の乗組員が海上に留め置かれたが、現在の危機は当時と類似している。当時、多くの船員が給与をもらえず、帰国できなかった。

 インド人のラウル・ダール船長とその乗組員の場合、イラン戦争が勃発して以来、8週間もの間ペルシャ湾内に閉じ込められ、身動きが取れない状態が続いている。ダール船長はAP通信の取材に対し、「私たちの中で、このような戦争状況を予想していた者は誰もいなかった」とし、「ドローンやミサイルが船の上を飛び交う光景を目撃するのは苦痛であり、緊張を強いるものだった」と語った。

 1カ月以上オマーン沖で足止めされているギリシャ所有の貨物船のインドネシア人一等航海士、レザ・ムハンマド・サレさんは、「3日前に港に到着した直後、港の近くでドローンが爆発した」と語った。サレさんによると、その後、少なくともさらに2回ドローンの爆発事故が発生し、乗組員を燃料補給所へ避難させなければならなかったという。

チョン・ウィギル先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1257309.html韓国語原文入力:2026-05-06 05:00
訳H.J

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