ホルムズ海峡をめぐる米国とイランの対立が激化する中、封鎖区間を通過した大型タンカーが韓国への入港を控えていることが分かった。
ロイター通信などは20日、マルタ船籍のタンカー「オデッサ(Odessa)」が今月13日にホルムズ海峡を通過し、韓国に向かっていると報じた。13日は、イランによるホルムズ海峡封鎖に対抗し、米国がイラン側の海域の封鎖に乗り出した日。
オデッサは石油100万バレルを積載できるスエズマックス級のタンカー。オデッサが運んでくる原油はアラブ首長国連邦で積み込まれたもので、来月8日頃に忠清南道大山(テサン)港付近のHD現代オイルバンク製油施設に荷下ろしされる予定だ。
業界によると、この原油は原油トレーディング会社を通じて確保したもので、トレーディング会社がホルムズ海峡航行のための高額な保険料などを提示し、現代オイルバンク側がこれを承諾したことで契約が締結されたという。ただし、現代オイルバンク側は具体的な航路や日程などついては、契約上の問題であるため、公開が難しいと述べた。
このタンカーがどのように封鎖状態にある海峡を通過したかなどは明らかになっていない。ただし、同タンカーは自動識別装置(AIS)の追跡機能をオフにして移動し、今月17日、アラブ首長国連邦(UAE)のフジャイラ港付近で再び位置が把握されたという。
開戦以来、2カ月近く封鎖状態にあるホルムズ海峡では、19日に米軍が海峡とつながるオマーン湾でイラン船籍の貨物船を攻撃し、イランが報復を予告したことで、緊張が急激に高まっている。ニューヨーク・タイムズ紙の報道によると、過去24時間に海峡を通過した大型商船はわずか1隻だったことが分かった。英国もホルムズ海峡とペルシャ湾一帯における脅威のレベルを最高段階の「危機」に引き上げた。