イスラエル軍は8日(現地時間)、イラン戦争開始後最大規模のレバノンに対する空爆を実施したと発表した。米国とイランとの間で2週間の停戦が合意された翌日だ。イランがイスラエルの「停戦違反」への対応を検討している中、ホルムズ海峡での船舶の通行が遮断されたというニュースが伝えられている。
イスラエル国防軍(IDF)はこの日の声明で、「イスラエル軍はベイルート、ベカー高原、レバノン南部にあるヒズボラの司令本部と軍事施設を標的とした大規模な空爆を完了した」と明らかにした。10分間にわたって同時多発的に行われたこの空爆により、イランの支援を受ける武装組織ヒズボラの司令本部など100カ所あまりに打撃を加えたという。イスラエルのネタニヤフ首相は、トランプ大統領の停戦宣言を歓迎しつつも、「2週間の停戦にはレバノンは含まれない」と述べていた。
しかし、イランは米国に対する10項目の終戦要求の1つとして「イスラエルによるレバノン攻撃の停止」を示していた。停戦を仲介したパキスタンは、今回の停戦にはレバノンも含まれると述べている。
イランは対応を検討中だという。イラン準官営ファルス通信は、匿名の軍の情報筋の話を引用し、イランはイスラエルの停戦協定違反に対する対応策を準備していると伝えた。同情報筋は「イスラエル政権はレバノンと抵抗勢力に対する攻撃を続けており、停戦の約束を破っている」として、「これに対応し、イスラエル占領地の軍事要衝に対する抑止作戦の最終調整が進められている」と語った。イランのある高官もアルジャジーラに対し、イランは「レバノンで繰り広げられた犯罪と停戦条件違反に対応し、イスラエルを処罰」するだろうと語った。
このような中、ロイターはファルス通信を引用し、イスラエルの停戦違反後、ホルムズ海峡でのタンカーの通行が停止されたと報じた。これより前、船舶追跡サイト「マリントラフィック」はXで、ギリシャとリベリアに関係する2隻の船舶がこの日、停戦合意後初めてホルムズ海峡を通過したことを確認していた。
米国とイランの2週間の停戦はホルムズ海峡の開放を条件として合意されているため、米国側の対応に関心が集まっている。