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バイデン流の「インド太平洋戦略」…「韓国など同盟強化」で中国牽制

登録:2022-02-14 01:55 修正:2022-02-14 13:41
ホワイトハウス発表「米国はインド太平洋国家」 
「5つの同盟と関係強化、現代化で対応」 
地域戦略のレベルで韓日関係の改善も要求 
「北朝鮮とは真剣かつ一貫した対話を追求」
アントニー・ブリンケン米国務長官が今月12日、米国ハワイで開かれた韓米日外相会談後の記者会見で発言している=ホノルル/AP・聯合ニュース

 米国のジョー・バイデン政権が「中国の浮上」の阻止を主な目的とするインド太平洋戦略を打ち出した。同盟を重視するバイデン政権の外交路線に合わせてクアッド(Quad)や韓米日の三角協力など同盟国の役割を強調する点が目立つ。

 ホワイトハウスは11日(現地時間)に発表した12ページの「米国のインド太平洋戦略」で、自国を「インド太平洋国家」と定義し、「米国は北東アジアから東南アジアや南アジア、太平洋群島を含むオセアニアまであらゆる方面に集中する」と明らかにした。今回発表された「米国のインド太平洋戦略」には、前任のドナルド・トランプ政権時代に中国牽制を狙って確立した概念の「インド太平洋」に関するバイデン政権の戦略的認識と行動計画が書かれている。トランプ政権時代の2019年6月、米国防総省は「インド太平洋戦略報告書」を発表した。

ホワイトハウスが発表したインド太平洋行動計画//資料:ホワイトハウス//ハンギョレ新聞社

 バイデン政権は、米国において戦略的・経済的重要性が高まるこの地域にさらに集中しなければならない理由として、「特に中国からの挑戦が大きくなっている」ことを挙げたうえで、「中国はインド太平洋で影響圏を追求しながら経済、外交、軍事、技術的な力を結集しており、世界で最も大きな影響力を発揮する国家になろうとしている」と主張した。さらに「我々は中国と責任を持って競い合うことを望む」としながらも、「今後10年間の我々の集団的努力が、これまでインド太平洋と世界の安定に役立ってきたルールの変更に中国か成功するかどうかを決めることになるだろう」と述べた。

 「米国のインド太平洋戦略」は、「自由で開かれたインド太平洋」という目標を達成しようとする努力は近隣の同盟およびパートナーとともに始めなければならないとし、「我々はオーストラリア、日本、韓国、フィリピン、タイといった地域の5つの同盟との関係を強化している」と強調した。また、目標達成の「戦略的手段」と「戦略的方法」としても同盟関係の強化と現代化を掲げた。5カ国の同盟とパートナーを「我々の唯一の非対称的な強み」に挙げたことからも、中国牽制において同盟とパートナー国を積極的に活用するという意志がうかがえる。米国、日本、インド、オーストラリアによる対中国安全保障枠組みのクアッド、米国が経済分野で中国牽制を狙って今年初めに出す予定の「インド太平洋経済枠組み」も有力な協力手段として示された。重要事案で同盟を度外視したトランプ政権とは異なる態度だ。

ホワイトハウスが発表した「米国のインド太平洋戦略」の表紙//ハンギョレ新聞社

 「米国のインド太平洋戦略」は同盟およびパートナー国間の関係強化を促すとし、特に韓日関係について言及した。戦略目標達成に向けた様々な「行動計画」を提示しながらも「すべてのインド太平洋での挑戦は米国の同盟とパートナー間の協力を必要としており、特に日本と韓国がそうだ」と述べた。ぎくしゃくしている韓日関係が、中国や北朝鮮への対応において妨げになっているという米政府の認識を示したものだ。

 米国は同戦略で、北朝鮮との対話の意志を明らかにすると同時に、北朝鮮の核武装に対応する拡大抑止力を強化するという考えも示した。米政府は同戦略で「朝鮮半島の完全な非核化、北朝鮮の人権侵害の解決、北朝鮮住民の生命問題と生計改善という目標に向けて、真剣かつ一貫した対話を引き続き追求していく」と述べた。 その一方で「同時に北朝鮮の挑発に対応して拡大抑止と韓国および日本との協調を強化し、地域全体で不拡散への努力を強化する一方、米国と韓国の同盟に対するいかなる攻撃も抑止し、必要ならば撃退するよう準備された状態を維持する」と明らかにした。

ワシントン/イ・ボニョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/1030867.html韓国語原文入力:2022-02-13 21:05
訳H.J

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