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オミクロンの登場からわずか10週で感染者が全世界で9千万人増

登録:2022-02-03 01:21 修正:2022-02-03 07:45
WHO「2020年の感染者総数より多い」 
オミクロンの登場以降、再感染率も上昇
WHOは1日(現地時間)、オミクロン株が登場して10週間で、全世界の感染者が2020年の1年間の感染者総数より多い9000万人に達したと発表した。WHOのシンボルマーク=ジュネーブ/AP・聯合ニュース

 世界保健機関(WHO)は1日(現地時間)、新型コロナウイルスのオミクロン株が登場してわずか10週間で、全世界で感染者が9000万人増加しと発表した。WHOのテドロス・アダノム・ゲブレイェスス事務局長はこの日、オンラインによるメディアブリーフィングでこのように述べ、この規模は2020年の1年間の感染者総数より多いと指摘した。APなどが報じた。

 テドロス事務局長は、オミクロン株の症状は既存の変異株よりひどくはないものの、危険を過小評価してはならないとし「世界のほとんどの地域において、憂慮されるほど死者が増えている」と指摘した。さらに「一部の国において、コロナの伝播を遮断することは不可能だとか、伝播の遮断は必要ないなどといった話が広まっていることを懸念する」と付け加えた。

 WHOは、世界の6つの大陸のうち4つの大陸で死者が増えていると明かした。

 WHOのコロナ技術責任者のマリア・バンケルコフ氏は「今は防疫関連の規制を一斉に解除すべき時ではない」とし「規制解除はゆっくり一つずつ行われなければならない」と指摘した。マイケル・ライアン緊急事態対応チーム長も、ワクチン接種率の高い国は防疫規則の緩和に対してより多くの選択肢があるが、現在の感染症の状況や高危険群の人口、医療の現実などを評価して規則緩和の可否を決めるべきだと強調した。同氏は「他国の動向を検討する必要はあるが、やみくもに従ってはならない」と述べた。

 一方、オミクロン株の拡散に伴ってコロナウイルス再感染率が急激に高まっているとロイターがこの日報じた。ロイターは、英国のウイルス再感染率は昨年12月6日以前の6カ月間では2%程度だった一方、今年に入ってからは10%に達していると指摘した。英国保健安全保障庁の資料にもとづいた分析だ。

 同庁の資料分析責任者スティーブン・ライリー氏は「オミクロン株が広がる前、再感染率は低い水準を保っていたが、最近は状況が変わった」とし、これを反映してコロナ感染者の集計基準を変更したと語った。同庁は、感染確認から90日が過ぎて再び感染が確認されれば再感染と認め、感染者統計への集計を開始した。

 イタリア国立衛生研究所によると、同国ではオミクロン株が拡散する以前は再感染率が1.5%程度だったが、最近は3%にまで高まっているという。

シン・ギソプ先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/1029432.html韓国語原文入力:2022-02-02 10:37
訳D.K

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