新型コロナウイルスのオミクロン株が急速に拡散している中、海外から韓国に入国したコロナ感染者の4.5%はオミクロン株の下位系統「BA.2」への感染であることが確認された。BA.2は一部の遺伝子が変異したことにより、PCR検査において他の変異株とうまく区別できないため、「ステルスオミクロン」と呼ばれる。
チョン・ウンギョン疾病管理庁長は27日の定例ブリーフィングで「海外からの流入例の4.5%程度がステルスオミクロン株感染と確認される」とし「ただ、現在の変異分析PCR試薬では、ステルスオミクロンだということは確認可能だ」と述べた。南アフリカなどでステルスオミクロンが初めて発見された昨年12月ごろには、PCR検査では他の変異株と区別できず、この変異株の拡散の把握は難しいとの懸念が提起されたが、現在の国内のPCR試薬では区別が可能だとの説明だ。チョン庁長は「国内ではステルスオミクロンで問題となる遺伝子関連部位では診断しないため、診断には全く影響を及ぼさない」とし「国内での感染例ではこのタイプのオミクロンウイルスは確認されていない」と付け加えた。
日本のある研究陣は、ステルス変異株の感染力はオミクロン株より18%強いとする意見を提示している。英国保健安全保障庁は、各国でステルス変異株の感染が増えているとして先日、調査対象に指定している。