新型コロナワクチンを一回接種した時、アストラゼネカのワクチンがファイザーのワクチンより効果が高いという調査結果が出た。65歳以上の高齢層についても両方のワクチンが相当な効果を見せた。
ガーディアンなどは22日(現地時間)、新型コロナワクチンを1回接種した英国スコットランド市民を調査した結果、アストラゼネカのワクチンは接種から5週目(28~34日目)の入院リスクを94%低くし、ファイザーのワクチンは同じ期間の入院リスクを85%低くしたと報道した。
二つのワクチンは共に接種2週目から効果が高まり、5週目に最高になった。特にアストラゼネカのワクチンは、接種2週目から70%以上の効果を示した。こうした結果は、アストラゼネカのワクチンがファイザーのワクチンより入院が必要な重症コロナに効果がより高いと解説できるとBBC放送は伝えた。また、ワクチンを接種しても着実にマスクを着けなければならないという意味も含んでいる。
英国エディンバラ大学と保健当局はこの日、両社のワクチンを実際に接種したスコットランド市民を対象に調査した報告書を公開した。ワクチン接種者とワクチン非接種者について、それぞれの入院者数を比較した。スコットランドの住民約540万人のうち今月15日までにワクチンを接種した人は114万人、そのうち65万人がファイザー、49万人がアストラゼネカのワクチンを接種した。
現実に進行された広範な事例を調査したという点で意味があるが、実際の感染有無でなく入院患者を調査したという点で限界はある。また、1回目の接種結果だけを調査したが、2回接種した場合には効果がさらに高くなりうる。
高齢層でも1回目の接種効果は相当に見られた。65~79歳の場合、接種5週目に入院リスクが79%減少し、80歳以上では入院リスクが81%減った。研究陣は、高齢層のケースでは両ワクチンの効果を分けて公開しなかった。
特に80歳以上でアストラゼネカのワクチン接種比率が非常に高いと伝えられたが、これは議論になっているアストラゼネカのワクチンの高齢層への効果について肯定的根拠になると見られる。最近ドイツ、フランス、イタリアは、アストラゼネカのワクチンの高齢層への効果が不明だとし、高齢層には接種しないよう勧告した。