チョン・ウンボ韓米防衛費分担交渉大使が14~15日(現地時間)、ワシントンで開かれる第11次防衛費分担特別協定(SMA)締結に向けた第6回会議に出席するため、13日に現地に到着し、3泊4日の日程に入った。チョン大使はワシントンに到着し、記者団に「交渉妥結において依然として韓米に意見の相違があり、創意的な代案を作るために努力している」と述べた。
チョン大使は同日、ワシントン近郊のダラス空港で記者団に対し、「これまでの5回の会議である程度進展があり、様々な事案について隔たりを埋めていく状況だ」としながらも、「しかし、包括的な妥結に向けては依然として意見の相違があるのが事実だ」と述べた。
チョン大使は「我々が交渉に臨む原則は、この28年間守ってきた防衛費分担特別協定の枠組みを維持し、互いが受け入れられる交渉結果を作り出すことだ」とし、「速やかな妥結で国政の空白を最小化できるようにすると共に、最終的には互いにウィンウィンとなる結果を生むことで、韓米同盟や連合防衛体制の強化に貢献できる交渉になるように務める」と述べた。米国が今回の交渉で、これまでなかった海外米軍の訓練費用のような「対応態勢」項目などの新設を要求することは受け入れないということだ。
チョン大使はこのような枠組みを維持しながらも、合意に至るよう「双方の間で創意的な代案を作っていく上で、折衷の努力をしている」と述べた。そして、「創意的な代案」について、「我々が同盟として(米国に)貢献しているところが多いと評価しており、正当な評価を受けなければならないと考えている」と述べた。韓国が支出する米国産兵器の購買や米軍基地汚染浄化費用などを米国が考慮しなければならないという意味と言える。米国が最近要求しているホルムズ海峡への派兵問題に関する政府の決定も、「同盟の貢献」として関連付けられるものとみられる。