日本で開始から3日で中止された「平和の少女像」(以下少女像)の展示が8日に再開される見通しとなった。
NHK放送は7日、愛知県が少女像の展示が含まれた「表現の不自由展・その後」企画展を8日に再開するという方針を関係者に伝えたと報じた。「表現の不自由・その後」企画展は愛知県主催の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ」の展示の一部だ。あいちトリエンナーレが14日まで開かれるため、少女像の展示期間は1週間ほどということになる。
少女像が日本の公共美術館で完全な形で展示されるのは、今回が初めての事例であり、日本国内でも大きな注目を浴びた。しかし、8月1日「表現の不自由展・その後」企画展で少女像の展示が始まると、日本の右翼は「電凸」(電話突撃)と呼ばれる電話抗議をはじめ、組織的にファックス及び電子メールで抗議活動を行った。単純な抗議を超え、「ガソリン缶を持って展示場に行く」という脅迫まであり、結局、展示開始から3日目の8月3日、愛知県が展示の中止を発表した。
これに対し、「表現の不自由展・その後」企画展実行委員らが展示再開を求め、裁判所に仮処分申立てを行った。愛知県と実行委員らは先月30日、展示を再開する方向で合意した。当時、愛知県は、展示の中止以前と展示の一貫性を維持し、必要に応じて作品の解説をする教育プログラムをすることや安全維持のための事前予約などを条件に早ければ6日から展示を再開することで合意した。しかし、展示再開に向けた細部事項の協議が難航し、展示の再開が遅れた。