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トランプ大統領、再び北朝鮮の潜在力について言及…朝米実務交渉への呼び込みか

登録:2019-08-28 07:55 修正:2019-08-28 09:07
G7首脳会議の舞台で融和的ジェスチャー 
「中国やロシア、韓国の間に位置… 
鉄道など様々なことが起きる可能性も」 
南北中ロを結ぶ鉄道建設など示唆
ドナルド・トランプ米大統領が26日(現地時間)、フランスのビアリッツで開かれた主要7カ国(G7)首脳会議閉幕の記者会見で記者団の質問に答えている//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領がフランスで開かれた主要7カ国(G7)首脳会議の舞台で、北朝鮮の経済的潜在力を強調し、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長もこれをよく知っているはずだと述べた。朝米非核化実務交渉の再開に向けた融和的なジェスチャーと見られる。

 トランプ大統領は首脳会議最終日の26日(現地時間)、フランスのエマニュエル・マクロン大統領との共同記者会見で、イランと関連した質問に答えた後、「北朝鮮に関して言えば、金正恩委員長はものすごい潜在力のある国を持っている者」だと述べた。

 トランプ大統領は北朝鮮について「中国やロシア、韓国の間に位置する」として、地理的利点を挙げた。彼は「韓国に行きたがっている人が多いが、空路以外に他の方法があれば、(様々な国を)横断していきたいと思うだろう」とし、「鉄道や他のすべてのものがそこで起きるかもしれない」と述べた。南北中ロを結ぶ鉄道の建設が、米国が北朝鮮に語ってきた「より明るい未来」の姿になりうるとほのめかしたのだ。

 トランプ大統領は同日、エジプトのアブドルファッターフ・アッ=シーシー大統領と首脳会談を始める際も、「金委員長とその指導力のもと、北朝鮮は大きな潜在力を持っている」とし、「私は北朝鮮がそれを無駄にすることを望んでいるとは思わない」と述べた。

 トランプ大統領と金委員長は、今年6月末に板門店(パンムンジョム)で会って実務交渉を再開することで合意したが、まだ実現していない。北朝鮮はその間、今月24日までに計7回にわたってミサイルを発射した。トランプ大統領は「短距離ミサイル発射は約束違反ではない」として、意に介さないと述べるなど、北朝鮮を刺激しないよう務めてきた。

 一方、トランプ大統領はマクロン大統領との記者会見で「妻(メラニア夫人)も金委員長についてよく知るようになった」と述べたが、マスコミから「メラニア夫人は金委員長に会ったことがない」という指摘を受けた。ホワイトハウスのステファニー・グリシャム報道官は資料を出し、「大統領は金委員長との強い関係の細部事項を含め、多くの事案について夫人に打ち明けている」とし、「メラ二ア夫人が金委員長に会ったことはないが、大統領は夫人も金委員長について良く知っていると感じている」と釈明した。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/907345.html韓国語原文入力:2019-08-27 20:30
訳H.J

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