ドナルド・トランプ米大統領は1日(現地時間)、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と近いうちにまた会いたいとし、次回の首脳会談に対する期待感を示した。その一方で、「急ぐ必要はない」という従来の立場を繰り返した。
トランプ大統領は、金委員長との板門店会談を終え、ワシントンに復帰した翌日の1日、ツイッターに書き込みを掲載し、「今週末、北朝鮮の金正恩委員長と共に(時間を過ごすことが)できて本当によかった」としたうえで、「我々は素晴らしい再会を果たしており、彼は本当に元気でとても健康に見えた」と述べた。
トランプ大統領はさらに「近い将来、彼にまた会う日を心待ちにしている」としたうえで、「その間に我々のチームが非常に長い間持続してきた問題に対する一定の解決策を見出すために会う」と明らかにした。さらに、「急ぐ必要はない。しかし、私は我々がやがてそれに到達すると確信している」と書いた。
このような発言は“次回の首脳会談”という“インセンティブ”を北朝鮮に提供すると当時に、朝鮮半島の非核化と朝米関係の改善に関して、両者が十分な実務交渉を通じて接点を見出すことが、次期首脳会談の前に行われるべきという考えを再度示したものと言える。トランプ大統領は先月30日、金委員長と会談した後も、記者団に「急ぐと、必ず失敗をすることになる」とし、「スピードよりも正しい交渉を追求する」と述べた。「金委員長がとても健康に見えた」と記したのは、板門店での会談場面を根拠に、米一部メディアが提起した金委員長の健康悪化説を意識した発言とみられる。
トランプ大統領はさらに数件のツイートで、板門店会談の成果を直接広報した。同日午前、板門店会談を「とてもよく報道された会談」だとしながら、「韓国にいる間、北朝鮮の金委員長にこの会談を提案したのは素晴らしいことだった。みんなに良いこと起きるかもしれない」と書いた。彼はまた、「トランプ大統領は朝鮮半島問題の解決において、オバマ前大統領が8年間行ったことよりも、この1年半の間にさらにいい仕事をした」というハリー・カジアニス米ナショナルインタレストセンター国防研究局長の評価をツイッターに掲載し、「ありがとう」と書き残した。
一方、ニューヨーク・タイムズ紙は、米政府が北朝鮮の核開発凍結(freeze)に焦点をおいた新たなシナリオを検討していると、30日付で報道した。北朝鮮の完全な非核化という従来の目標を下げて、北朝鮮を核保有国として暗黙的に認める案ということだ。同報道について、国務省は「私たちの目標は依然として北朝鮮に対する『最終的かつ完全に検証された非核化』(FFVD)」としたうえで、「我々は現在いかなる新しい提案も用意していない」と否定した。スティーブン・ビーガン国務省北朝鮮政策特別代表も「単なる推測」だと否定した。
しかし、米国が北朝鮮に最終的な核廃棄に進む非核化ロードマップを求める中、核凍結はロードマップの“入り口”にあたる必須の段階だ。ニューヨーク・タイムズ紙は、米政府が核凍結に目標を修正しているかのように報道し、「トランプ政権が北朝鮮に屈服している」という論議を触発しようとしたものと見られる。