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金正恩-トランプ「世紀の談判」に中・日・ロの立場の違い

登録:2019-02-28 08:23 修正:2019-02-28 09:28
中国、「重要な役割を果たし続ける」 
日本、「拉致問題が最も重要」 
ロシア、「米国の相応の行動が伴うべき」
(左から)中国の習近平国家主席、日本の安倍晋三首相、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領//ハンギョレ新聞社

 昨年、シンガポールで開かれた第1回朝米首脳会談に続き、今度はベトナム・ハノイに世界の目が集まっている。主要国はみな今回の協議の成功を願うとしながらも、それぞれの立ち位置によって立場の違いもあらわになっている。中国は「中国役割論」、日本は拉致被害者問題解決、ロシアは制裁緩和に相対的に重きを置いた。

 中国外務省の陸慷報道官は27日の定例ブリーフィングで、朝米が終戦宣言に合意する可能性を問う質問に「すでに明らかにしたように、朝鮮半島が戦争のない平和の道に進む上で必要だと考えている」とし、「第2回首脳会談で肯定的な結果が導き出されることを期待する」と述べた。彼は前日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が列車で中国を経由してベトナムに到着したことに言及し、「今(朝米会談)の状況は、中国が主張してきた方向へ向かっている。今後も中国が重要な役割を果たすだろう」と強調した。

 日本は拉致問題の解決を主張し続けている。菅義偉官房長官は27日、朝米会談が「日本人拉致問題の解決と北朝鮮の非核化につながり、東アジアに平和が訪れることを期待する」と明らかにした。前日、安倍晋三首相は衆議院総務委員会に出席し、朝米交渉と関連し、日本には拉致問題が「最も重要な課題」と述べた。「問題解決のために米国と緊密に連帯する」と述べた。

 ロシアのドミトリー・ペスコフ大統領報道官は26日、「朝米首脳会談が北朝鮮の核問題解決と朝鮮半島の安定に役立つならば、われわれは当然これを歓迎する」と述べた。さらに「北朝鮮の非核化に相応する米国の行動が伴わなければならない。そうした動きを通じてのみ肯定的な結果を得ることができ、無分別な圧迫はこれ以上成果を収めることができない」と述べた。

 アントニオ・グテーレス国連事務総長は25日「北朝鮮と米国の両首脳が、持続可能で、平和で、完全で、検証された朝鮮半島の非核化のための具体的な進展に合意することを望む」とし、高い関心を示した。

 こうした中、ベトナムに集まった全世界のマスコミの取材の熱気も高まっている。金委員長の宿泊先であるメリアホテルの前は、27日早朝から取材陣が長蛇の列を作った。海外メディアは、両国首脳の宿泊先と予想移動動線に派遣され、関連ニュースを速やかに伝えている。ベトナム外務省は、朝米首脳会談のプレスセンターが設けられた国際メディアセンターに、40カ国から200のメディアの記者2600人余りが登録したと明らかにした。

オク・キウォン記者、北京/チョン・インファン記者

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/883874.html韓国語原文入力:2019-02-2719:36
訳M.C

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