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日仏、自衛隊と仏軍空母の共同訓練に合意…仏英のアジアへの影響力拡大

登録:2019-01-14 06:58 修正:2019-01-14 08:47
日仏、外務・防衛閣僚会合で合意 
仏海軍、北朝鮮船舶の瀬取りの監視も 
英国は護衛艦を日本に配置 
両国、アジアへの影響力拡大の動き
仏軍の航空母艦シャルル・ド・ゴール号//ハンギョレ新聞社

 日本が仏軍の航空母艦と自衛隊の共同訓練を推進することで合意した。日本は中国牽制と北朝鮮圧迫のため、英仏との軍事的連帯の強化に乗り出しており、英仏はアジア地域への影響力の拡大を狙ってこれに応えた格好だ。

 両国は11日、フランスのブレスト海軍基地で第5回2+2(防衛相・外相)会談を開き、「フランスが空母『シャルル・ド・ゴール」を含む艦隊をインド洋に展開する機会を捉えて、日本と共同訓練を実施することで一致した」という共同声明を発表した。同会談には、フランスからルドリアン外相とパルリ国防相、日本からは河野太郎外相と岩屋毅防衛相が出席した。

 両国は「『瀬取り』(海上における船荷の積み替え)を含む北朝鮮の制裁回避について引き続き協力して対処する。フランスは今年上半期に海上哨戒機および艦艇を派遣し、違法な海上活動監視に対するコミット(貢献)を強化する」と明らかにした。これは、フランスが海軍を日本近海に派遣し、北朝鮮船舶の違法な瀬取りを監視するということだ。また「フランス海軍のフリーギット艦が昨年に続いて今年も日本に寄港し、自衛隊と共同訓練を行う可能性を検討」すると共に、「インド太平洋地域で合同演習をすべての軍事分野で実践的かつ定期的に進める方針を確認した」と明らかにした。

 日本は、フランスが太平洋に恒久的な海軍基地を持っている唯一の西欧国家である点に注目している。日本は最近、米国の相対的影響力の衰退と中国の浮上を意識し、オーストラリアやインドとも軍事協力を強化している。アジアにおける影響力の拡大を望む点で、フランスも利害関係が一致する。エマニュエル・マクロン仏大統領は昨年オーストラリアを訪問し、「中国の浮上はいい知らせだが、地域均衡も必要だ」とし、フランスやインド、オーストラリア、日本による軍事協力の強化を主張した。

 英国も日本との協力に積極的な態度を示している。英国のテリーザ・メイ首相と日本の安倍晋三首相は10日、ロンドンで開かれた首脳会談で、「国連安保理の対北朝鮮制裁履行監視のため、英国は今年上半期、護衛艦を日本に配置する」と明らかにした。英国は昨年4月、バーレーンに新しい海軍基地を建設しており、シンガポールやブルネイにも軍事基地の建設を検討している。ガビン・ウィリアムソン国防相は東南アジアやカリブ海軍事基地の建設を通じて、英国が「真のグローバルプレーヤーになるだろう」と述べた。

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/878195.html韓国語原文入力:2019-01-13 20:33
訳H.J

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