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日本、今度は哨戒機からの動画公開…韓国国防部「深刻な遺憾」

登録:2018-12-28 22:24 修正:2019-01-04 11:12
韓国艦艇追跡場面・哨戒機搭乗者の対話も含む 
「国際法の規定高度と距離以上で飛行」字幕付き 
 
国防部「日本側の主張に客観的証拠になりえない」 
「テレビ会議で説明したのに映像公開、遺憾と憂慮」 
「日本の哨戒機が高度150mで500mまで接近し威嚇」
日本防衛省が28日、レーダー論議と関連して公開した動画の一場面=日本海上自衛隊哨戒機P1が北朝鮮漁船の救助活動に出た韓国海洋警察の警備艦「サムボン号」付近を飛行する姿が見える=出処:日本防衛省//ハンギョレ新聞社

 日本政府が28日、韓国海軍が日本の哨戒機に向けて射撃統制用レーダーを照射したと繰り返し主張し、自分たちが撮影した動画を公開した。韓国国防部は証拠になりえないと反論し「深刻な遺憾」を表わした。

 日本防衛省はこの日午後、ホームページに海上自衛隊の哨戒機P1が20日、東海で北朝鮮漁船の救助に出た韓国海軍の「広開土大王艦」を追跡し撮影した動画を公開した。13分7秒の動画には、韓国艦艇の姿と哨戒機の搭乗者の対話内容が含まれていた。映像から日本の哨戒機の搭乗者は「FC(射撃統制用)(電波が)出ている」「避けた方が良いだろう」「(韓国艦艇の)砲はこちらに向いていない」と話した。操縦士が英語で「韓国海軍艦艇、艦番号971。我々は日本ネイビー(海軍)。FCアンテナがこちらに向けられたことを観察した。目的は何か」と尋ねる音声も聞こえる。

 現場にいた韓国海洋警察の警備艦「サムボン号」と北朝鮮漁船と見られる船舶が一緒に撮影されてもいる。防衛省は動画に「国際法と日本の国内法令に規定された高度と距離以上で飛行」という字幕を付けた。韓国国防部が日本の哨戒機が威嚇的な低空飛行をしたと主張したことに反論したのだ。しかし、高度は明らかにしなかった。

 この問題と関連した日本防衛省の資料発表は、一週間に4回目で、今度は動画まで公開して攻勢を継続している。岩屋毅防衛相は、動画の公開に先立ち記者会見で「気象状態も良く、(北朝鮮の)漁船も十分目視できる位置だった。(韓国軍が)すべてのレーダーを展開する必要はなかった」と主張した。動画の公開理由については「日本と韓国が事実関係についての見解が一致せず、自衛隊に不名誉な論評もある。自衛隊が国際的取り決めにのっとって適切に活動していたことを国民に理解ねがいたい」と話した。日本国内でも、レーダー電波が哨戒機に当たったとしてもそれだけで危険な状況ではないのに、過度な反応をしているという見解が出ていることを意識した話とも聞こえる。

 韓国国防部は「日本側が公開した映像資料は単に日本の哨戒機が海上で旋回する場面と操縦士の対話が入れられたもので、追跡レーダーを照射したという日本側の主張に対する客観的証拠とは見られない」と反論した。さらに「わが軍は27日(日本側との)テレビ会議でわれわれの軍艦が追跡レーダーを照射していないという分析結果を十分説明した」と明らかにした。また「誤解を払拭し国防分野での協力関係の発展を模索しようとの趣旨で実務テレビ会議をし、その翌日に日本側が映像資料を公開したことに深い憂慮と遺憾を表明する」と話した。国防部はこれと共に、日本の哨戒機が150メートルの高度で、広開土大王艦に500メートルまで接近したとし「公海上で他国艦艇の上空を150メートルの高度で飛行することは(艦艇が)威嚇を感じるのに十分な行為」と話した。

東京/チョ・ギウォン特派員、ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/876228.html韓国語原文入力:2018-12-28 21:13
訳J.S

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