米軍が中国の戦闘機の模型を作り訓練に使っていることが確認されたと、香港「サウスチャイナモーニングポスト」が16日報道した。
この新聞は、米国の航空専門サイトを引用して、米空軍情報提供センターがあるジョージア州のサバンナ・ヒルトンヘッド空港の軍事施設で、中国空軍のステルス戦闘機殲(J)-20の模型が目撃されたと伝えた。7日に上げられたこのサイトの掲示物には、2日前に撮影したというJ-20模型の写真が含まれていた。J-20は昨年から実戦配備されている中国の最先端戦闘機だ。
現地の米空軍関係者は「実物大の模型が4~6日提供センターに駐まった。海兵隊が資金および訓練用途をすべて管理している」と確認した。米海兵隊側も「分解・組立および熱・光線信号訓練」の事実を確認した。地上訓練用という説明を見れば、作動までが可能な複製品というよりは模型である可能性が高いと見られる。
各国の軍隊は、相手側兵器の模型を訓練に利用しているが、米軍が作った中国戦闘機の模型が公開されたのは異例だ。米国の戦略コンサルティング企業パーク・ストラテジースのショーン・キング副所長は「中国の戦闘機の模型は、中国が米国の戦略的競争者として規定された状況を反映している。中国は、米国の最優先競争国といえる」として「衝突は不可避なので常に準備しておく方が良い。中国もすべての面で準備しているだろう」と話した。
米行政府は5月に議会に提出した報告書で「J-20は、少数で始めたものかもしれないが、中国の技術者は固体燃料ミサイルエンジンの実験に成功したと報告していて、後日J-20は射程距離300キロメートルの空対空ミサイルを装着しうる」と警告した。