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“遅刻魔”プーチンまた…安倍首相2時間半待ちぼうけ

登録:2018-09-11 23:04 修正:2018-09-12 07:39
ウラジオストクに遅く到着 
日程続々と後送り 
安倍「露日平和条約締結」に意欲 
プーチン「すぐに解決できる問題ではない」冷淡
10日、ロシアのウラジオストクで安倍晋三首相(左)とウラジーミル・プーチン大統領(右)が共同記者会見場でお互いを見ている=ウラジオストク/EPA聯合ニュース

 ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は“遅刻魔”として有名だ。プーチン大統領が自分の癖を直せなかったため、露日首脳会談が予定より2時間30分遅く開かれたと共同通信が11日伝えた。

 安倍晋三首相は10日、プーチン大統領との首脳会談および東方経済フォーラム出席のために午前からあわただしい日程を消化した。午前9時41分から12時1分まで、自民党総裁選挙対策本部の出陣式と総裁選挙政見発表、および記者会見を終えて1時間後に飛行機に乗り込んだ。

 しかし、客を迎えなければならない開催国首脳のプーチン大統領は、この日遅れてフォーラムが開かれるウラジオストクに到着した。到着後にも極東地域州知事らと会う間、安倍首相を待たせた。プーチン大統領と安倍首相は、日本のマツダとロシアのソラーズが合弁で作った自動車エンジン工場の視察が終わった後に首脳会談を始めた。会談の開始は予定より2時間30分も遅れた。

 プーチン大統領は、2016年12月に日本を訪問した時も予定より3時間も遅く日本に到着した。2014年ドイツのアンゲラ・メルケル首相との会談の時は、4時間15分遅刻した。昨年7月、フィンランドのヘルシンキで開かれたドナルド・トランプ大統領との首脳会談時も35分遅刻した。対抗するかのように、トランプ大統領はプーチン大統領より20分遅く姿を現わした。プーチン大統領は、昨年9月にウラジオストックで開かれた文在寅(ムン・ジェイン)大統領との会談時も34分遅れた。

 安倍首相はこの日、プーチン大統領と22回目の首脳会談を行なった後の共同記者会見で「日本とロシアは(第2次大戦)以後70年が過ぎた今でも平和条約が締結されていない。こうしたおかしな状況を抜け出し、プーチン大統領の手で終える」と話した。日本は互いに領有権を主張する千島列島南端4島(日本名・北方領土)問題のために、1956年2月米ソ共同宣言を通じて国交のみ回復した状態だ。当時、日本とソ連は共同宣言第9条で、両国が平和条約を締結し、第2次大戦末期にソ連が占領した4島のうち歯舞と色丹を日本に渡すことで合意した。しかしその後、日本が4島一括返還を要求して、平和条約締結問題は60年以上にわたり進展していない。

 プーチン大統領は「領土問題はすぐに解決できる問題ではない」と述べた。露日は千島列島南端4島で両国が推進する経済協力方案について具体案が盛り込まれた「5項目ロードマップ」に合意するに終わった。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/861610.html韓国語原文入力:2018-09-11 19:58
訳J.S

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