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米国務省、朝鮮半島ラインナップを再編中

登録:2018-09-04 23:22 修正:2018-09-05 09:00
スティーブン・ビーガン特別代表任命に続き 
マーク・ナッパー東アジア太平洋副次官補代行 
マーク・ランバートは北朝鮮担当副次官補代行になり業務調整 
非核化交渉の長期化に備え陣容補強
スティーブン・ビーガン対北朝鮮政策特別代表=資料写真//ハンギョレ新聞社

 米国務省が最近、スティーブン・ビーガン対北朝鮮政策特別代表の任命を契機に、朝鮮半島業務の陣容を再編している。北朝鮮の非核化と相応の措置をめぐり長期的で細部的な交渉が続くことに備えて、ラインナップを補強する次元と見られる。

 第一の顕著な措置は、ビーガン特別代表の任命だ。先月23日(現地時間)、マイク・ポンペオ国務長官が直接任命の事実を発表したビーガン特別代表は、来週韓国や日本など関連国を訪問し、本格的に業務に乗り出すと発表された。ジョージ・ブッシュ大統領時期にホワイトハウスと議会で対外政策を扱ったビーガン特別代表は、一時ホワイトハウスの国家安保補佐官の席にも議論された程の重量級人物と評価される。副次官補級という職級を超えて、ポンペオ長官に相当な権限を委任され、対北朝鮮交渉を主導すると発表された。

マーク・ナッパー東アジア太平洋副次官補代行=資料写真//ハンギョレ新聞社

 対北朝鮮政策特別代表はジョセフ・ユン元韓国・日本担当東アジア太平洋副次官補が2月に引退するまで兼任していた。だが、ビーガン特別代表が6カ月ぶりに新たに任命され、この二つの役割もまた分離した。マーク・ナッパー前駐韓米国大使代理が先月29日、韓国・日本担当東アジア太平洋副次官補代行に任命された。それだけに、朝鮮半島関連業務をさらに細分化して強化したと見ることができる。

 また、先月まで韓国・日本担当東アジア太平洋副次官補および対北朝鮮政策特別代表代行を務めたマーク・ランバート韓国課長は、最近北朝鮮を担当する副次官補代行になり業務が調整された。それ以前まで国務省で北朝鮮関連業務は韓国・日本担当副次官補が務めてきたが、今後は北朝鮮専門担当を別に置いたわけだ。ただし、ランバート副次官補代行が公式の職責を与えられたのか、臨時で任務を務めたのかは不確かだとある消息筋は伝えた。

マーク・ランバート韓国課長=資料写真//ハンギョレ新聞社

 ランバート副次官補代行は、6・12シンガポール朝米首脳会談の実務準備に参加し、後続協議のための国務省内ワーキンググループの一員として、北朝鮮問題に深く関与してきた。彼は7月末に韓国を訪問し、南北経済協力関連企業家に事業速度の調節を注文し、北朝鮮の「労働新聞」が「北南関係改善はもとより、朝米対話の雰囲気にも冷水をかける行為」と批判したことがある。

 スーザン・ソーントンが退いた後、パトリック・マーフィー(駐カンボジア大使内定)が代行している東アジア太平洋次官補の後任人選作業も進行中だ。ハリー・ハリス駐韓米国大使に近いと知られるデイブ・スティルウェル元空軍准将、板門店(パンムンジョム)朝米実務会談に出たソン・キム駐フィリピン米国大使などの名前があがっている。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/860590.html韓国語原文入力:2018-09-04 13:52
訳J.S

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