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トランプ「今は中国と対話する時期ではない」

登録:2018-08-28 21:55 修正:2018-08-29 07:27
米中貿易戦争、長期化を予告 
「中国相手によく戦っている 
窮極的に合意導出を確信 
米国経済は上昇勢…より良くなるだろう」 
WP「金英哲の敵対的手紙に 
トランプ、ポンペオ訪朝を取消」
ドナルド・トランプ大統領が27日、メラニア夫人と共にホワイトハウスでケニアのウフル・ケニヤッタ大統領を見送っている=ワシントン/AP 聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領が27日(現地時間)、米中貿易戦争と関連して「中国と対話する時期ではない」と話した。マイク・ポンペオ国務長官の4回目の訪朝を取り消して、米中貿易戦争と北朝鮮非核化交渉を連係させた後、繰り返し強硬な態度を再確認し事態の長期化を予告した。

 トランプ大統領はこの日、メキシコとの貿易交渉が妥結した直後にホワイトハウスでメキシコのエンリケ・ペーニャ・ニエト大統領と通話し、中国の話を持ち出した。トランプ大統領は「これ(米-メキシコ貿易交渉)とは関係ないが、私たちは他の国々ともきわめて多くを交渉している。中国がその一つだ。中国は対話をしたがっているが、率直に言って今は中国と対話する適期ではない」と話した。また「(中国との貿易は)とても長く、数十年間あまりにも一方的だった。従って対話の適期ではない」と繰り返し強調した。

 彼は続けて「究極的には中国との合意を導出できると確信する。今現在、私たちは中国を相手によく戦っている」として「私たちの経済は上昇勢だ。こんなに良いことはなかったし、より良くなるものと見る」と話した。米国経済が盤石な様子を見せているため、中国との貿易戦争が長期化しても十分に勝てると自信をのぞかせた。

 トランプ大統領は24日、ポンペオ長官の訪朝を取り消し、「中国に対してより一層強化された米国の貿易上の立場のために、中国が以前ほど(北朝鮮の)非核化過程を助けないでいる」とし、中国に狙いを定めた。さらに「ポンペオ長官は中国との貿易関係が解決された後に北朝鮮に行く可能性が高い」と話し、米中貿易戦争と北朝鮮の非核化を連携させた。22~23日に予定された米中貿易交渉を控えては、ロイター通信とのインタビューで「(今回の交渉に)別に期待をしていない」として頑強な態度を見せたことがある。今回「中国と対話する時期ではない」と明らかにしたのは、貿易戦争と北朝鮮の非核化という二点で中国と長期戦を行う意志を表わし、圧迫の強度を高めたと見られる。

 一方、トランプ大統領がポンペオ長官の4回目の訪朝を発表翌日に突然取り消したのは、金英哲(キム・ヨンチョル)北朝鮮労働党副委員長兼統一戦線部長が送った「秘密の手紙」のためだったという報道が出てきた。ワシントンポストの外交専門コラムニストであるジョシュ・ロギンは、2人の行政府高官から確認したとし、27日このような内容を伝えた。

 この報道によれば、トランプ大統領がポンペオ長官の訪朝取り消しを発表する数時間前の24日午前、ポンペオ長官は金副委員長から手紙を受け取った後、それをホワイトハウスに持っていきトランプ大統領に見せた。この手紙を読んだトランプ大統領とポンペオ長官が、今回の訪朝は成功しそうにないとの確信を持つようになったとローギン氏は明らかにした。彼は、手紙の具体的な内容は伝えなかったが「ポンペオ長官の訪朝を取り消すに十分なほど敵対的だった」と話した。この決定を下した会議には、マイク・ペンス副大統領、ポンペオ長官、スティーブ・ビーガン対北朝鮮政策特別代表、ソン・キム駐フィリピン大使など、対北朝鮮政策の核心が参加した。キム副委員長の手紙が、ポンペオ長官に伝えられた経路は明らかにされなかった。

 これに先立って北朝鮮は、成果なしで終わったポンペオ長官の7月6~7日の3回目の訪朝直後、外務省報道官談話を通じて、米国が6・12シンガポール首脳会談の「精神に背馳するような、一方的で強盗的な非核化要求だけを持ち出した」と反発した。今回の手紙にもそれと似た趣旨が入っていた可能性が議論されている。

ワシントン/ファン・ジュンボム特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/859621.html韓国語原文入力:2018-08-28 17:38
訳J.S

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