来月9日の北朝鮮建国70周年記念行事(9・9節)閲兵式の規模が、2月の建軍節時より大きくなると推定される。
北朝鮮専門メディア「38ノース」は12日、平壌(ピョンヤン)の美林閲兵式訓練場一帯を撮影した商業衛星写真を分析した結果、準備期間と訓練速度を考慮する時、9・9節閲兵式が今年2月の建国節閲兵式と似た規模か、それより大規模になると見られると伝えた。9・9節の準備状況が初めて把握された写真は、7月24日の衛星写真だ。軍事車両数台が美林訓練場に現れたことが確認できる。
また12日の写真では、本格的な準備の動きが捉えられた。兵力を訓練施設に輸送する際に使われると見られるトラック約500両が写真に捉えられた。ヘリコプター用の飛行場近隣に宿舎用の天幕が立てられ「テント村」ができており、飛行場内の道路では6個に分かれた兵力が行進する姿も見えた。飛行場の随所に小規模兵力や車両も目についた。
38ノースは、重装備保管所に置かれている閲兵式時に動員される兵器の遮蔽幕の数が、建軍節準備時より多く目撃されたとも言及した。遮蔽幕の前には戦車や大砲と推定される装備10個余りも見えたが、弾道ミサイルや無人航空機の発射台の姿はまだ捉えられていないと付け加えた。現在、非核化のための朝米交渉が進行中なので、周辺国を刺激しうる大型大陸間弾道ミサイル(ICBM)などは登場しないと見られる。隣接した美林乗馬学校や美林飛行場では、まだ重要な動きは感知されていない。