ロシア政府当局者が、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が11~13日の日程でウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムに出席しないという見通しを示した。
ロシアのユーリイ・ウシャコフ大統領補佐官は19日、ロシアの有力紙「イズベスチヤ」とのインタビューで、金正恩委員長が東方経済フォーラムに出席するかどうかに関連し、この時期に第3回南北首脳会談が平壌(ピョンヤン)で開かれるという点を指摘し、「このような事情からして、金委員長も文在寅(ムン・ジェイン)大統領も、ロシアを訪問しないだろう」と予測した。南北第3回首脳会談の正確な日時はまだ公開されていないが、北朝鮮の70周年建国節(9月9日)行事が開かれた直後になるものと見られている。
今回のフォーラムには、日本の安倍晋三首相と中国の習近平国家主席が出席する予定だ。そのため、金委員長が出席する場合、金委員長と安倍首相との間で朝日首脳会談が開かれる可能性も囁かれてきた。
プーチン大統領はこれまで何度も金委員長の出席を要請してきたが、結局、次の機会を待つことになった。ウシャコフ補佐官も、プーチン大統領の招待が依然として有効だという事実を強調し、別途の日程を設ける立場を明らかにした。
これに先立ち、プーチン大統領は6月初め、ワールドカップ期間中ロシアを訪問した金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員会委員長に、金委員長を東方経済フォーラムに招待する意向を明らかにした。彼は15日「朝鮮中央通信」が公開した8・15祝典でも「私は切迫した両国の関係問題と重要な地域問題を討議するため、あなたと早いうちに再会する用意ができていることを確言します」とし、ロシア訪問を再度要請した。