ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が、2018ロシアワールドカップ開幕式に出席するためモスクワを訪れた北朝鮮の金永南(キム・ヨンナム)最高人民会議常任委員長と会い、9月の金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長のロシア訪問を公式に要請したと「スプートニク」通信が14日報道した。
プーチン大統領はこの日、クレムリン宮殿で金永南委員長と面会し、「金正恩委員長に9月にウラジオストクで開かれる東方経済フォーラムの際、ロシアを訪問してくれることを要請すると伝えてほしい」と述べた。プーチン大統領は「外交部を通じて問題を決定することができ、一部の国際行事とは関係なく調整できる」と付け加えた。ロイター通信は金永南委員長がこの場でプーチン大統領に金正恩委員長の親書を渡したと報道した。
プーチン大統領は12日、シンガポールで開かれた金正恩委員長とドナルド・トランプ米大統領の首脳会談に対して歓迎の意を明らかにし、「完全な(朝鮮半島問題の)解決に向けた第一歩」だと強調した。
さらに、「ロシアは平和的手段を利用して北朝鮮状況を解決しようと努力する」とし、「朝米会談は両指導者の良い意図のおかげで行われた。疑うことなく朝鮮半島の全般的な緊張を緩和し、さらなる進展に向けた条件を作り出した」と褒め称えた。
先月31日、平壌(ピョンヤン)を訪問したロシアのセルゲイ・ラブロフ外相は金正恩委員長と面会し、ロシアを訪問することを要請したという。当時、北朝鮮の官営「朝鮮中央通信」は「両国間の外交関係設定70周年を迎え、朝ロ最高指導者たちの間の会談を実現させることに合意した」と報道した。