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シンガポール首相「平和に向けた大事な一歩」と歓迎

登録:2018-05-12 06:23 修正:2018-05-12 06:43
トランプ大統領のツイートへのコメントで成功を祈願 
シンガポール外務省も声明「朝鮮半島の平和の見通し明るく」 
シンガポール、2015年に分断66年目の中国・台湾の首脳会談も開催
リー・シェンロン首相のツイートのキャプチャー//ハンギョレ新聞社

 歴史的な朝米首脳会談の舞台に確定されたシンガポール政府が期待と歓迎の意思を明らかにし、会談の成功を祈願した。

 シンガポールのリー・シェンロン首相は10日(現地時間)、ドナルド・トランプ米大統領がツイッターに投稿した朝米首脳会談開催地の発表に対するコメントで、「トランプ米大統領と北朝鮮の指導者の金正恩の会合は平和の道に向けた大事な一歩」だとし、「成功的な結果を出すことを願っている」と書いた。

 リー首相は昨年10月、ホワイトハウスでトランプ大統領と会談を開き、「朝鮮半島の核武装は地域内の安保に悪影響を及ぼすので、強く反対する」としながらも、「(北朝鮮核問題に)早くて楽な解決策はない。圧迫は必要だが、対話もまた必要だ」と述べた。さらに、「米国はこの問題を解決するために、中国や韓国、日本、ロシアなど他の国と協力しなければならない」と強調した。リー首相のこのような立場が、会談場所としてシンガポールが選ばれるのに影響を与えたものと見られている。

シンガポール外務省の声明//ハンギョレ新聞社

 シンガポール外交部も声明を発表し、「シンガポールはトランプ大統領と金正恩委員長の会談を開催することを嬉しく思っている。今回の会談が朝鮮半島における平和の見通しを明るくすることを願っている」と明らかにした。

 シンガポールは、朝米首脳会談で「国家ブランド」のイメージアップ効果も享受するものとみられる。2015年には66年目に初めて開かれた中国の習近平国家主席と馬英九当時台湾総統の間の両岸首脳会談を誘致したのに続き、再び史上初の朝米首脳会談の開催地に選ばれたためだ。会談当日、習主席と馬総統は朝の航空便でシンガポールに到着し、午後3時にシャングリラホテル会談場で約70秒にわたり固く手を握った。当時、李首相は自国を訪問した中国と台湾の指導者とそれぞれ会談を行った。今回も金委員長とトランプ大統領と会談する可能性がある。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/asiapacific/844208.html韓国語原文入力:2018-05-11 20:44
訳H.J

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