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平壌~シンガポール間4700キロメートルを飛ぶ金正恩専用機の状態は?

登録:2018-05-11 22:19 修正:2018-05-12 10:05
“オオタカ1号”旧ソ連製イリューシン-62Mを改造 
老朽化で長距離飛行したことがなく難点 
「航続距離確認し、可能と判断して決定したと見る」
北朝鮮の金正恩国務委員長が7~8日、中国の大連を訪問し習近平中国国家主席との首脳会談を終え、専用機で出発している/朝鮮中央通信聯合ニュース

 金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長は、来月12日に朝米首脳会談が開かれるシンガポールまでの4700キロメートルをどのように移動するだろうか。汽車便では北朝鮮からシンガポールまで行くことはできず、金委員長の専用機「オオタカ1号」に関心が集まっている。

 今月7日、金委員長は「オオタカ1号」に乗り中国遼寧省の大連を訪問し、習近平中国国家主席と2回目の首脳会談を行った。平壌(ピョンヤン)と大連は直線距離で約360キロメートルしか離れていない。旧ソ連で製作された“イリューシン(IL)-62M”を改造したオオタカ1号は、4発のエンジンを装着し最大飛行距離は9千~1万キロメートルに達する。平壌から約4700キロメートル離れたシンガポールまでは十分に飛行可能な“スペック”だ。

 ただし、金委員長の専用機が古いうえに、長距離飛行をしたことがないという点で安全性の問題が提起される。1967年に開発されたイリューシン-62機種の改良型であるイリューシン-62Mモデルは、1974年に生産を始め1995年に生産中止された。ある政府消息筋は「(オオタカ1号は)1980年代に生産されたと推定されるが、整備さえよくされていればシンガポールまで行くのは問題ない」としつつも、「長距離運航経験がなく、整備がよくされていない可能性があり、(北朝鮮側としては)悩みどころだろう」と話した。実際、2014年11月に金委員長の特使資格でロシア訪問の途についたチェ・リョンヘ労働党副委員長一行は、平壌出発後に機体の異常で回航し、再出発したと知られている。当時チェ副委員長一行が乗った特別機もイリューシン-62機種だったという。これに対し一部では、金委員長が中国を経由したり、中国で大型チャーター機を借りる可能性も提起している。

 しかし、南北関係専門家たちはこのような観測を一蹴した。チョ・ソンニョル国家安保戦略研究院首席研究委員は「中国で(チャーター機を)借りるのは、保安上の問題でありえない」とし「北朝鮮が航続距離を確認し、整備などで(専用機での移動が)可能だと判断して下した決定と見る」と話した。

 金委員長の専用車両を載せて行くかも関心事だ。大連訪問時は、高麗航空の輸送機(イリューシン-76)に専用車両を載せて行ったが、この機種の航続距離は短く、中国などを経由しなければならないと見られる。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/844219.html韓国語原文入力:2018-05-11 20:42
訳J.S

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