9日に開かれた韓中日3国首脳会議の共同声明は“歴史認識”と“朝鮮半島非核化”に関する意見の食い違いで、長い陣痛の末に夜遅くなって出てきた。
韓中日首脳会議は、この日午前10時に東京で始まった。会議自体は1時間余り行われ、11時20分頃に終わった。しかし、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が午後に帰国するまで共同声明は出てこなかった。
声明が出たのは、この日夜遅くであった。日本の外務省が外信記者たちに電子メールで声明を送ってきたのは深夜12時を過ぎていた。
共同声明の発表が遅れた最大の理由は、中国と日本が歴史認識をめぐり対立したためだ。議長国の日本は、2015年にソウルで開かれた3国首脳会議で採択した共同声明に登場する「歴史を直視し未来に前進する」という一節を今回は変えようと主張した。「歴史を直視」するということは、過去の日本の侵略史を暴く表現だと見るためだった。共同通信は、中国がこれに反対して時間がかかったと伝えた。日本のマスコミはこれについて、李克強首相と安倍晋三首相が直接協議するほどに対立が激しかったと伝えた。結局、関係回復を願う中国が譲歩した。共同声明には「私たちは三国が悠久な歴史と永遠の未来を共有する点を再確認した」という表現が入った。
第二の理由は、朝鮮半島非核化に関する表現だった。朝日新聞は、日本が共同声明に「完全かつ検証可能で不可逆的な北朝鮮核廃棄」(CVID)という表現を入れようとしたと報道した。しかし、韓国と中国が反対した。今度は日本が譲歩した。結局、宣言文には4・27「板門店(パンムンジョム)宣言」に記された「完全な非核化」が入れられた。