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韓中日首脳「朝米会談の成功に共同で努力」特別声明に合意

登録:2018-05-10 08:02 修正:2018-05-10 09:14
東京で第7回首脳会議 
 
文大統領、中・日の首脳に会い 
「金正恩委員長の非核化の意思、確認した」 
4・27南北首脳会談の成果を説明 
 
李克強「朝米首脳会談に期待」 
三国、PM2.5や天然ガスなど協力を約束
文在寅大統領が日本の安倍晋三首相(中央)、中国の李克強国務院首相(左)とともに9日午前、東京の迎賓館花鳥の間で開かれた第7回韓中日首脳会議の共同メディア発表に出席し発言している=東京/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領と中国の李克強国務院首相、日本の安倍晋三首相は9日、東京での韓中日首脳会議を行い、「南北首脳会談に関する特別声明」の採択に合意した。三首脳は「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店(パンムンジョム)宣言」で完全な非核化の目標を確認したことを歓迎し、朝米首脳会談の成功的な開催を期待し、南北首脳会談の成功が北東アジアの平和と安定に寄与できるよう三国が共同で努力することにした。三首脳は「同日午前10時から75分間、東京の迎賓館で第7回韓中日首脳会議を開き、三国間の実質協力増進案を協議して、朝鮮半島など主要な地域および国際情勢について意見を交わした」とユン・ヨンチャン大統領府国民疎通秘書官が伝えた。

 文大統領は会議で、先月27日、板門店で開いた南北首脳会談を通じて北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と完全な非核化と核のない朝鮮半島の実現に関する目標を直接確認し、朝鮮半島の完全な非核化と恒久的平和定着、南北関係の発展のための実践措置を盛り込んだ板門店宣言を採択したことを李克強首相と安倍首相に説明した。

 文大統領は「南北首脳会談の成果をもとに朝米首脳会談をはじめとする北朝鮮と国際社会の対話が成功的に行われ、朝鮮半島における冷戦的対決構図が解体され、朝鮮半島と北東アジアおよび世界の平和と繁栄の新たな歴史が作られることを願う」とし、「この過程で韓国は日本・中国との戦略的疎通と協力を続けていく」と話した。さらに、「私は長い時間にわたる率直な対話を通じて、金委員長の完全な非核化の意志を重ねて確認することができた。特に、北朝鮮が豊渓里(プンゲリ)核実験場の廃棄を国際社会に透明に公開すると明らかにしたのは、朝米首脳会談の成功に向けた意志をしっかり示したものだ」と強調した。

 これに対して安倍首相と李首相は、南北首脳会談が成功的に開催されたことについてお祝いと歓迎の意思を伝え、日本と中国も朝鮮半島の平和と安定に向けて建設的に貢献する意志を明らかにし、板門店宣言歓迎▽朝米首脳会談の成功的開催▽北東アジアの平和・安定のための三国共同努力などを盛り込んだ特別声明を採択したと、ユン秘書官は伝えた。三首脳は会議を終えた後、このような内容を骨子とした共同メディア発表を行った。李首相が「朝米首脳会談の開催を歓迎し、期待し支持する。現在の機会をつかんで対話を再開し、朝鮮半島の政治的解決に向けて、非核化の実現に向けて、(北東アジア)地域の恒久的平和のために貢献する」と明らかにすると、文大統領はうなずきながら笑みを浮かべた。

 文大統領をはじめ三首脳は、それぞれの国の国民が体感できる実質的な協力を拡大していくことで意見が一致し、PM2.5などの大気汚染問題の解決のための共同協力▽感染病・慢性疾患など保健協力・高齢化政策協力▽液化天然ガス(LNG)・情報通信技術(ICT)分野の協力などを持続的に推進していくことにした。また、2020年までに三国間の人的交流3000万人以上の目標の達成のために共同の努力を傾け、キャンパスアジア事業など各種の青年交流事業もさらに活性化することで合意した。首脳はまた、2年ぶりに再開された韓中日首脳会議を定例化していく意志を再確認した。

キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/843954.html韓国語原文入力:2018-05-09 20:36
訳M.C

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