本文に移動

トランプ大統領「金委員長とポンペオ長官の面会は予定になかったこと」

登録:2018-04-27 05:01 修正:2018-04-27 07:28
「予定なしに行って1時間以上面会…素晴らしい会合」 
「首脳会談の日付3~4つ、場所は5カ所を検討中」
トランプ大統領と金正恩国務委員長//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領が今月初め、自分の特使として平壌を訪問したマイク・ポンペオ国務長官指名者(CIA長官)が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長に会ったのは、予定になかったことだったと明らかにした。

 トランプ大統領は26日、「フォックスニュース」とのインタビューで、「ポンペオが金正恩に会う計画はなかったが、会うことになった。北朝鮮はポンペオが到着のあいさつをしている際、(会合を)用意した」と述べた。トランプ大統領は、ポンペオ指名者は金委員長と1時間以上面会し、「あいさつを交わす以上」の面会だったと述べた。また、「彼らはすぐ打ち解けて、対話を交わした。ポンペオは北朝鮮のカウンターパート(金英哲(キム・ヨンチョル)統一戦線部長と推定)とも話し合った。彼らの会合は素晴らしいものだった」と称賛した。できればこの「素晴らしい」会合の写真を公開したいとも付け加えた。

 ポンペオ指名者は、金委員長との面会ができないかもしれない状況で、北朝鮮高官に接触しようとしたものと見られる。金委員長が急きょ、ポンペオ指名者と面会したのは、父親の故金正日(キム・ジョンイル)総書記の外賓接触方式に従ったものとみられる。金正日総書記は、韓国側の高官が訪朝した際も、面会の予定を確定せず、いきなり面会を受け入れる方法を取ってきた。

 トランプ大統領は、朝米間の敵対関係が緩和されており、北朝鮮が朝米会談を控えて譲歩をしたとも述べた。それに比べ、米国は何も譲歩していないと強調した。朝米会談の実現そのものを自分の成果として掲げると共に、その結果に対する期待を高めようとする発言だ。彼は「私が就任した時、人々は我々が核戦争に向かって進むのではないかと話していた。今その人たちは『おお、問題が片づきそうだ』と話している」と述べた。

 トランプ大統領は「5月末~6月初め」と明らかにした朝米首脳会談の日程と関連し、3~4つの日付と5カ所の場所を検討しており、今後数が絞られるだろうと明らかにした。彼は最近、「5カ所の場所」について触れたことがあるが、今回、日付まで言及したことから、北朝鮮との日程調整に進展があったものとみられる。

 トランプ大統領は、一方では「申し訳ないが、(会談場から)私がすぐに出てくることもあり得る。会談自体が実現されない可能性もある。(どうなるかは)誰もわからない。しかし、彼ら(北朝鮮)は今会うことを望んでいる」と述べた。トランプ大統領が最近繰り返しているこの発言は、北朝鮮の譲歩を引き出すためのものとみられる。自分を非難する米国一部の世論を考慮したものともいえる。

イ・ボニョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/842315.html韓国語原文入力:2018-04-27 00:12
訳H.J

関連記事