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南北対話始動する中で朝米対話の行方は?

登録:2018-01-04 05:00 修正:2018-01-04 07:11
トランプ大統領、金委員長を「ロケットマン」と呼び 
韓国との対話ひとまず「見守ろう」 
南北対話の結果によって有利か不利か判断する見込み
ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官が今月2日、記者会見を行っている=ワシントン/AP聯合ニュース

 ドナルド・トランプ大統領は南北対話再開の動きに原則的に反対の意向は表明しなかったものの、今後の推移を見守るという多少慎重な態度を示している。

 仕事始めを迎えたトランプ大統領は2日(現地時間)午前、ツイッターに「ロケットマン(金正恩労働党委員長を指す)が初めて韓国との対話を望んでいる」としたうえで、「恐らくそれは良い知らせかもしれないし、そうではないかもしれない。見守ってみよう」という書き込みを掲載した。

 トランプ大統領は「制裁と“他の”圧迫が北朝鮮に大きな効果を発揮し始めた。(北朝鮮の)軍人たちが危険を冒して韓国に逃げている」として、このように明らかにした。トランプ大統領の言及は、南北対話そのものについては開かれているものの、今後北朝鮮の対応と会談の結果を見極めてから、最終的に米国にとって有利か不利かを判断する意向を示したものと見られる。

 トランプ大統領は同日午後には「北朝鮮指導者金正恩(キム・ジョンウン)が今『核のボタンがいつも机の上にある』と言ったが、私には彼のものよりも大きく強力な核のボタンがある。私のボタンは作動する!」という書き込みで、喧嘩を売るような姿を見せた。

 ホワイトハウスのハーバート・マクマスター国家安保会議(NSC)補佐官は3日に放送された「ボイス・オブ・アメリカ」(VOA)とのインタビューで、北朝鮮の金正恩労働党委員長の新年の辞は「韓国と米国の距離を広げるための単純なアプローチに明らかな目的があると思う」と批判的に言及した。彼は「もちろん、そんな事は起こらないだろう。彼の挑発的な行動は同盟をより緊密にしている」と付け加えた。彼は「北朝鮮がこのような兵器(核兵器)を追求する理由はただ一つだ。朝鮮半島と北東アジアで米国を追い出すよう強要し、脅迫するためだ」とも述べた。

 国務省のヘザー・ナウアート国務省報道官は同日の記者会見で、北朝鮮の新年の辞が「韓米を仲違いさせるためのもの」という一部マスコミの報道を意識したかのように、「金正恩が韓米を仲違いさせようとしているかもしれない」としたうえで、「しかし、そんなことは起きないと断言できる」と強調した。ただ、ナウアート報道官は「南北が会談を開くことを決定するなら、それは明らかに彼らの選択」だとしながらも、「金正恩が真剣にテーブルに座って会談をするかについては非常に懐疑的だ」という反応を示した。

 ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は「我々は一致した対応策に向けて韓国側と緊密に連絡を取り合っている」とし、「韓国と共に最大の圧迫のため、そして我々が共有している最終的な目標(朝鮮半島の非核化)に向けて努力していく」と明らかにした。米国のニッキー・ヘイリー国連大使は「北朝鮮が核兵器をすべて禁止(廃棄)するために何かをしなければ、いかなる対話も真剣に受け止められない」とし、強硬な反応を示した。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/826132.html韓国語原文入力:2018-01-03 21:26
訳H.J

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