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カン・ギョンファ長官「平昌五輪前に文大統領が訪日する計画はない」

登録:2017-12-21 03:45 修正:2017-12-21 08:07
東京で記者懇談会開き 
「慰安婦合意検討報告書は政策建議ではない」 
政府政策、報告書に拘束されないことを明らかに
カン・ギョンファ外交部長官と日本の河野太郎外相が今月19日、会談に先立って握手を交わしている//ハンギョレ新聞社

 就任後初めて日本を訪問したカン・ギョンファ外交部長官が、今月27日に発表される予定の「韓日日本軍慰安婦問題合意検討タスクフォース(TF)」報告書について「報告書は交渉の経過に対する評価だが、政策建議ではない」と述べた。政府政策が慰安婦合意TF報告書に拘束されるわけではないということだ。

 カン長官は20日、東京で行った記者懇談会で「(19日に)河野太郎日本外相と会った際、慰安婦合意TF(発足)の趣旨と経過、そして近日中に結果発表があるという点について説明した」とし、「ただし、TFは慰安婦合意交渉について分析して評価するもので、政策建議ではない。その部分(政策)に対する答えは今後、政府が求めていく」と話した。河野外相との会談で、慰安婦合意TFの内容ではなく、推進の経過について説明したと明らかにした。TF報告書が出る前に(内容は)日本側に詳しく説明をするのが外交的礼儀」とし、報告書発表前に日本に内容を説明することも明らかにした。

 カン長官は、韓国政府の立場をいつ決めるのかという質問に対し、「時間がかかるだろう」として、具体的な日程については言及しなかった。カン長官は「(2015年の韓日)慰安婦合意で不十分だった点が被害者中心の原則だった。被害者中心の原則を守り、被害者と市民団体と十分な疎通をしながら政府の立場を決める」と述べた。「被害者中心(の原則)に基づいていない点はTFを運営しなくても出せる結論ではないかという指摘もあるが、根拠を持って話すためには、検討が必要だ」と付け加えた。

カン・ギョンファ外交部長官が20日、東京で開かれた記者懇談会で発言している//ハンギョレ新聞社

 カン長官は、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が来年2月に開かれている平昌(ピョンチャン)五輪以前に日本を訪問する計画があるかという質問には、「まだ具体的に推進されたことはなく、政府内で計画しているものもない」と答えた。「文大統領の訪日は韓中日首脳会談の開催に拘束されるわけではないが、連携して推進するというのが政府の基本方針だった」と述べた。「韓中日首脳会談とは別に、大統領が訪日する案も考えられるが、大統領が決定することだ」と付け加えた。安倍首相が平昌五輪に出席するかどうかについては「(19日の会談で)安倍首相が(確答はしなかったものの)出席しないとも言わなかった」と話した。平昌五輪への北朝鮮の参加可能性については「北朝鮮がまだ参加手続きを踏んでいないと聞いた」と話した。

 カン長官は、文大統領の訪中の際、中国側から冷遇されたとの主張については、「冷遇外交という主張には同意できない。THAAD問題を克服し、韓中関係のために大きな一歩を踏み出したという点で成果があったと考えている」と述べた。

 韓日間の歴史問題の解決と関連した来年の計画を尋ねる質問については、「歴史問題が韓日間に一定の影を落としている。1年でそれを取り払うのはできないだろう。ただし、市民社会と(慰安婦)被害者たちも、韓日関係が重要だという認識を共有している。この問題(慰安婦問題)をうまく解決して行けば、来年には未来に向かって大きな一歩を踏み出せるだろう」と話した。

東京/チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/824293.html韓国語原文入力:2017-12-20 20:01
訳H.J

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