北朝鮮が今年1月現在、10~20機の核弾頭を保有しているものと推定されると、スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が明らかにした。
同研究所は3日、世界の核軍縮関連の年次報告書を通じて「北朝鮮は軍事的用途の核およびミサイルプログラムに技術的な進展を成し遂げたものとみられる」として、このように述べた。同研究所は昨年の年次報告書では北朝鮮の核弾頭の数を最大10機と推定したことがある。1年で最大推定値を2倍に増やしたのだ。
同研究所は「北朝鮮は軍事的核およびミサイルプログラムの開発を最優先課題にしてきた」とし、特に、「米本土に核弾頭を運搬できる長距離弾道ミサイル開発に重点を置いていると思われる」と明らかにした。しかし、同研究所は「北朝鮮が核弾頭を武器化して実戦部隊に配備したかどうかを確認できる公開された証拠はない」と述べた。
同研究所は今年1月現在、核兵器を保有している9カ国の総核弾頭は1万4935機で、昨年(1万5395機)に比べ、小幅に減少したと明らかにした。しかし、このような減少は全世界の核兵器の約93%を保有している米国とロシアの減少によるものに過ぎず、他に核兵器を保有している7カ国の核弾頭の数にはほとんど変化がなかった。同研究所が明らかにした核保有9カ国は、米国やロシア、英国、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮だ。