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トランプ・習近平、北朝鮮核・貿易・台湾をめぐり厳しい電話会談

登録:2017-07-03 23:06 修正:2017-07-04 06:37
今週末の首脳会談を控えて電話会談 
両国の報道資料、立場の違いが鮮明 
 
米、中国の貿易・北朝鮮核への対応に問題提起 
中、台湾に対する米国の兵器販売に抗議 
中国の反発にも関わらず米駆逐艦が南シナ海を再び航海
ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席=資料写真//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領と中国の習近平国家主席が、今週末ドイツ・ハンブルクで行われる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を機に開かれる首脳会談を控え、2日(米現地時間)に電話会談をしたものの、北朝鮮核・貿易・台湾など主要な争点でお互いに不満を確認するに止まったものとみられる。米国は中国が領有権を主張する南シナ海で「航行の自由」作戦を展開し、中国の神経を逆なでした。

 この日、トランプ大統領と習主席の通話後に出された両国の報道資料の強調点は違いが多い。まず、北朝鮮核問題と関連し、ホワイトハウスは「トランプ大統領は北朝鮮の核および弾道ミサイル開発により漸増する脅威問題を提起した」とし、「両首脳は朝鮮半島非核化の立場を再確認した」と明らかにした。トランプ大統領が習主席に対北朝鮮制裁・圧力強化を要求したが、「朝鮮半島非核化」という原論的目標を確認する水準だったことが分かる。

 中国外交部がホームページを通じて出した資料を見れば、「双方は朝鮮半島の平和と安定の問題についても議論した」と明らかにしたのがすべてだ。「両首脳は国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議を徹底的に履行するということを再確認した」程度の儀礼的な言葉も付け加えなかった。“生ぬるい”中国の北朝鮮制裁に不満が募っている米国と、“条件なき対北朝鮮対話再開”を主張する中国が、接点を見出せずにいることを示している。

 貿易問題を巡っても、ホワイトハウスは「トランプ大統領は(習主席に)貿易相手国との交易関係でよりバランスのとれた関係を追求するという自分の意志を重ねて強調した」と明らかにし、中国との貿易赤字が改善されていない現実に不満を示した。しかし、中国側が出した資料には、両国間の貿易・投資問題についての言及はない。

 トランプ大統領の北朝鮮核、貿易に関連する問題提起に対抗し、習主席は「両国関係は否定的な要因の影響を受け、中国はこれに対し米国に立場を表明した。米国が台湾問題を適切に処理することを希望する」と明らかにして、最近の台湾に対する米政府の武器販売承認に強い不満を示した。

 トランプ大統領はこの日、日本の安倍晋三首相とも電話で話し、韓米日3国が国際社会で北朝鮮圧迫強化を主導し、中国が対北朝鮮圧迫にさらに大きな役割を担うように圧力をかけようということで意見が一致したとNHKなど日本のマスコミが伝えた。

 一方、米海軍の駆逐艦「ステザム」が2日、中国が占有している南シナ海西沙諸島のトリトン島12海里の内側を航海したと米メディアが報道した。トランプ行政府に入って「航行の自由」作戦は先月に続き二度目だが、米中間に否定的なエネルギーが募っている最中であることから中国の反発も激しい。

 中国外交部はこの日夜、「米国は中国の主権を侵犯し中国安保を脅かす挑発行為を直ちに中断するよう要求する」とし、「中国は今後必要な処置を取り続け、国家主権と安保を守る」と強調した。

ワシントン、北京、東京/イ・ヨンイン、キム・ウェヒョン、チョ・ギウォン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/801249.html 韓国語原文入力:2017-07-03 17:45
訳M.C(1558字)

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